私たちの人生を旅であり、時間を車窓から眺めている景色に例えてみます。

ちなみに進行方向に向かって、座っています。

景色は次々に、新しく移り変わりますが、全て行く先から流れてくるものです。

流れ去っていった景色を、振り返ってじっくり眺めると言うことは、ほぼありません。

 

なのに実際の人生においては、私たちは過去を「じっくり眺めて検証する」と言うことを

しょっちゅうやっています。

写真というものがありますね。

あれは、現在の瞬間を未来のために保存しようという試みの一つですが、いざ眺める段階では

その画像は過去のものです。

 

幸せだった瞬間を、未来に冷凍保存したい。

かわいかった子ども、優しかった彼、夫、元気だった頃の両親・・・

ああ、あの頃はよかった、と過去を振り返る時間はまだいいとして、そのころにおぼろげに

感じていた「負の感情」を、現在にもう一度再現していることがあります。

人間の感情は複雑なので、当時は混じり気のない幸福感に満たされていた瞬間を保存しても、

取り出してみたときには苦い感情が入り混じっていたりするものです。

子育ての最中は夢中になって保存した映像や写真も、それを眺めている間にも、現在進行中で

人生は進んでいきますから、油断してると目の前の重大な変化を気づかずにやり過ごす、

ということだって起こってきます。

 

過去に囚われている時間。

思い出の画像や映像にかまけている時間を、そう認識しましょう。

そしてそれらに費やすエネルギーをなるだけ最小限に抑え、その分

 

「今、この瞬間」に目を凝らしているようにしてください。

 

時間は未来から流れてきます。車窓の景色と同じです。

人生は絶えず、未来から流れてくるのです。うかうかと過去の思い出に

ハマっている暇はありません。

 

もう一つ。人生には旅と同じに「目的地」が必要だということ。

パラレルワールドという言葉をよく聞きますが、あれは目的地の違う路線のことです。

北海道に行きたいのに福岡行きの飛行機に乗る人はいません。それと同じく、

幸せになりたいのに不幸になる路線のパラレルに乗ってはいけませんよね。

 

常に自分のいる(乗っている)路線が自分の定めた目的地に向かっているのかどうか、

目線を未来に定め、瞬間の意識に集中しましょう。

そして常に、確かめながら楽しく旅をしましょう😊