昨日は、大学教授の説明オンリーの講義を受けて、1人も寝ずにそれぞれノートにまとめていたすごい子ども達のお話をしました。(まだ読まれてない方はこちら)↓

「自己学習能力」と言っても書く力の高さだけではなく、いくつかの力の組み合わせであると考えます。

優良賞をいただいた論文「自己学習能力の育成」の中では、「読む力」「書く力」「計算力」「めあてを考える力」の4つの力を育てた記録について書きました。

今回は、その中でも1番大切だと思っている「読む力」について説明します。

まず、「自己学習能力」について、大人になって何かを学習しようとする時、どんな手順を踏むかについて考えました。

子ども達が身につけた方がいいのは、大人になってからも通用する学び方です。

僕が何か学びたいと思った時は、まず本屋さんに行くようにしています。

学習したい内容の本を探して読むことがスタートです。

エジソンが小学校を退学させられて自分の家の地下室の本を母親と一緒に読んで学習した逸話は有名ですが、現代でも同じことは起こりうると思っています。

「読む力」さえあれば、好きなことを学ぶことができる時代になりました。

本を読んで、わからない言葉があれば、辞書を引きます。

また、理系の本では計算式などが出てきて計算する必要があることもあります。

特に大切だと思ったことについては、メモやノートにまとめる必要もあるでしょう。

でも、全ての基礎になる事は「読む力」なのです。

「読む力」と言った時に、単純に文字を音声に直すだけでなく、

言葉の意味を理解していたり、慣用句など特殊な使い回しの意味を理解してできることが大事なので、

出来るだけたくさんの言葉に出会う様に、ジャンルを問わずいろいろな本を読むべきだと思います。

おススメは、国語、算数、理科、社会の教科書を読んでおく事です。できれば、体育、図工、音楽、家庭科、道徳なども。

特に低学年の間、自分で辞書を引けないうちは、お家の方が一緒に読んであげて、解らなさそうな単語や言い回しの意味を教えてあげた方がいいと思います。

一つの文章に出てくる単語のうち、8割が分かっていれば、残りの2割は推測して理解できます。

しかし、一つの文章に出てくる単語の8割が解らない時は、2割では分からないことがほとんどです。

試しにやってみましょうか?下の文章を読んでみてください。

「◯に×××の△、□□で??を!!!!●●は、お家の方が◯◯に×××△△△、□□□??!!!!●●や言い回しの意味を◯◯◯×××△が□□と????。

全く分からないのではないでしょうか?

しかし、下の文章ならどうでしょう?↓

「特に低学年の間、自分で辞書を引けないうちは、◯◯の×が一緒に読んであげて、解らなさそうな単語や△△△△の□□を教えてあげた方がいいと思います。」

という風に、語彙の少ない子は、日常的に聴いている大人の会話などが理解できませんが、語彙の多い子は、勝手に語彙を習得していきます。

そのため、なるべく早くたくさんの語彙を身につける必要があります。小さなうちは読み聞かせ、小学校では読書と辞書引きなどに取り組みましょう。

小学校低学年で宿題として出されやすい「音読」も語彙を習得して「読む力」を高めるのに効果的です。

取り組む時のポイントをまとめてあるので、よろしければご覧ください。↓