早速ですが、下の写真の丸いオブジェ、何という石かご存知でしょうか?

奇数月の第2土曜日に沖縄石の会という、岩石、地層の観察会に参加しております。

11月の定例会は、沖縄県平和祈念公園にある各県の慰霊の塔を巡りました。

各県ごとに慰霊の塔を建てており、その県の代表的な石材を使っているため、沖縄県では見られない岩石を観察することができます。

参加者42名でした。

慰霊のための施設ではあるので、謙遜の気持ちを込めて観察に行きましょうという声かけの後にスタート!

はじめの観察は、平和の丘という文字の刻まれたこの岩石。

表面の茶色に誤魔化されてはいけません。文字の刻まれた灰色の部分が元々の岩石の色になります。

さらに細かく表面を観察すると、輝石や角閃石という真っ黒い結晶が見られました。

また、粒が大変小さいことから、「火山岩」であることがわかります。

分類表で見るとこんな感じですね。

その後は、島守の塔、(角閃石安山岩)


岡山の塔、(桃御影、白御影)

房総の塔(千葉県)、(赤御影、巨晶花崗岩)

神奈川の塔、(トラバーチン、本小松石)


群馬の塔、(三波石、浅間石、溶岩、緑色岩、チャート、緑色片岩、琉球石灰岩、はんれい岩)


愛國知祖の塔(愛知県)、(閃緑岩、ミグマタイト、捕獲岩)
を巡りました。

私自身、岩石については、未だに分類などができないものが多く、これからも勉強が必要ですが、

本物を見て、実際に分類してみることで、理解できたりすることもあります。

理科の学習は出来るだけ、本物に触れて、五感を鍛える目的で行ってあげてください。

近年、学校教育では、授業時数が足りない事とデジタル教材が発達した事で、野外観察に出かけることが減っています。

また、実験なども、間違えて時間を浪費しないようにと丁寧に説明し、実験用具も教師が綺麗に揃えて、失敗しないようにすることが多くなりました。

本来の理科教育のあり方としては、疑問に思うところはありますが、

限られた時間の中で、決められた内容を子供達に伝達するためにはいたしかたない面もあるのだと思います。

でも、本物に触れて、色々な失敗を経験した子は、本当に後伸びします!

学校教育でカバーできない体験を、ぜひ、ご家庭でさせていただければと思います。

お近くで、地層、生き物、星空などの観察会があれば、是非参加してみてください!


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