やわらかな光に照らされている遠い山なみ。
昼の力強い光がこんなにもやわらかくなって西へ落ちてゆくのかと、
右手の遠くにちらっと見えた山なみをみて、
今日も一日が無事に終わるのだなと安堵感を感じる。
車のデジタル時計は 午後8時17分。
9時前には家に着きたい。
交差点を左へ折れると夕日は今日一日を照らしているかのように眩しい。
陽に照らされて信号が見えにくい。
急いでサングラスを取り出す。
やっぱり持って来てよかった。
もう8時だから大丈夫とタカを括っていたけれど、
出がけにMから「サングラス持った? 」と聞かれて持っていくことにした私。
サングラスがあまり好きじゃないので、
出来たらかけたくないと常日頃思っていることをMには見破られている。
そんな出がけの小さな会話を思い出しているうちに家に着いた。
お向かいの家のご主人が車庫で子供の自転車を修理している。
お互いに手を振って挨拶を交わす。
急いで玄関の鍵を開けながら、
Sはどうしているかな? バスタイムの時間がすぐなので機嫌がいいといいな。
リビングに入ると窓からほとんど暗くなった空が見えた。
時計を見ると9時まであと13分くらい。
以上、昨日の夜のことでした。