試作品が出来ました | ピンズ屋ジョーの軌跡

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PINS FACTORY(ピンズファクトリー)広報スタッフが、ゆるく、さりげなく綴る主にピンズに関するブログ





フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。


少女の輪郭より外郭は黒く塗りつぶされて異次元を思わせるこの絵は、
それだけに少女自体と少女が身に着けるものはとても綺麗に見えます。


この絵に代表されるようにフェルメールは
顔料の藍色を巧みに使用して数々の名作を創出したようです。
そのウルトラマリンブルーの藍色を“フェルメールブルー”というらしいです。


日本では葛飾北斎がやはり藍色を使って多くの浮世絵を創作したのだとか。
中でも「冨嶽三十六景」では富士山や空、海の色などに
その藍色が施されているように見る事が出来ます。
現代ではその藍色を“北斎ブルー”というようです。

確か、北野武監督の映画の独特なブルーの映像を
“北野ブルー”と呼んでいた気がします。
しかし、“ブルー”というのはそうした芸術家に
好んで使われることが多いのでしょうかね。


さて、その“北斎ブルー”を施された「冨嶽三十六景」の中で
“赤富士”で親しまれている「凱風快晴」を以前ピンズにしましたが、
今回は「神奈川沖浪裏」をピンズとして製作しています。
もちろん、みなさんに無料でお配りする用途です。


この絵の構図には、
自然界にある美しさの法則の一つである
黄金比のらせんが見られるとか、見られないとか。


このピンズがようやく試作品が出来ました。
あとは量産製作を進めるだけ。
7月上旬には出来上がると思いますので、
そうなりましたら皆さんにプレゼント告知をしたいと思います。





そういえば「冨嶽三十六景」は、
次期パスポートの見開きページのデザインに
採用されるとニュースで報道されていました。

以前浮世絵展を観に行ったときに驚いたのですが、
「冨嶽三十六景」を所蔵しているのがほとんど外国なのですよね。
それだけ外国の人々には親しみも人気もあるのでしょう。


このシリーズを全てピンズにして並べたら壮観だろうな。


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オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp/