ブータンの農産物生産
ブータンの穀物生産量の統計が発表になりました。
一番上が米、二番目がトウモロコシ、一番下が麦です。
表示は金額で生産量ではありません。
ブータンの農業統計は各地のイクステンションオフィサー(農業普及員)が聞き取り調査をしたものをまとめたもので、全ての農家を調査しているわけではないので必ずしも正確ではありませんが、参考になります。
この表で判るように、米の生産はここ4年間は伸びています。また、トウモロコシの生産も増加傾向ですが、麦は生産が増えていません。
麦はブータン人の食事に置ける重要性が低いので減少傾向は納得できます。
この表には載っていませんがジャガイモは2011年は12億ニュルタム(20億円弱)あり、米に次ぐ額で、生産量は増え続けています。インドへ輸出しており、インドルピー獲得に貢献しています。
このほかで主なものは唐辛子ですが、これは減少傾向です。
2010年は4.2億ニュルタムあったものが3.7億ニュルタムに減少しています。
ブータン人の食事に欠かせない唐辛子ですが、消費量は少しづつ減少して結果のようです。
米もトウモロコシもブータン人の食事に欠かせない穀物ですし、米は増産していても輸入がほぼ同量以上インドから輸入をしていることもあり、もっと増産し続けなければなりません。
トウモロコシも東部の住民の主食であり、醸造用にも使われるのでこれも国産だけでは充足できず、国内消費の半分ほどはインドから輸入しています。
国産を増やさない限り、インドルピー不足が減らないわけですが、ブータンの農民の離農者が増えており、従って農地も耕作放棄地が多く、政府としては国産農産物増産を計画するにあたり、日本から来年は耕耘機700台などを援助してもらい、機械化による農業生産を増やす予定です。
おまけ:
話題はガラッと変わって、ブータンの温泉が再開したニュースが入ってきました。
ブータンにも温泉があります。
ガサと言う場所にある温泉が2009年5月の洪水で被害を受け閉鎖されていましたが、最近再開したと言うことです。
日本の田舎の湯治場のような雰囲気です。
在留日本人にも人気があり、知り合いの何人かはこの温泉に浸かりに行っています。
男女混浴ですが、下着をつけるか水着着用が条件です。
但し、ブータンでも若い女性は入っていないようです。