ブータンの国内空港
今日、24日はブータンの祭日でお休みです。
ダサインと言うヒンズー教のお祭りの日で、インドやネパールでは派手なお祭りだそうです。
ブータンは仏教を国教としており、他宗教の布教活動は禁止されています。
従って、キリスト教やイスラム教の教会はありませんが、唯一あるのはヒンズー教の寺院だけです。
これはインドとのつながりで唯一認めている他宗教です。
TVニュースでもブータンで派手に行われているヒンズーのダサインが報道されていました。
そんな訳で、タイから隣の職場AMC来ているJICAならぬTICAボランティアのバンディット君の家で彼の手作りのタイ料理を頂くことになり、出かけました。
手ぶらでは失礼なので手土産をパロの町まで買い物に行きました。
買いの物に行く途中の風景です。
パロ教育大学の学生がパロ川で洗濯をしていました。
昔の日本を思い起こさせる風景です。
少々川の水も冷たくなってきましたが、学生寮には洗濯機が無いのでこうして川で洗濯です。
そんなにきれいな水ではありませんが、ブータン人は余り白い衣装は無いようで問題ないようです。
手土産を持ってバンディッド君のアパートに行くとこんな料理を出してくれました。
なかなか手の込んだ料理です。
久しぶりにお腹いっぱい食事をすることが出来ました。
バンディッド君は来月ボランティアの仕事が終わりタイに帰り、1か月半坊さんになるそうです。
タイ人は1週間でも僧侶にならなければならないそうです。
伝統文化の違いを感じます。
さて本題のブータンの国内空港ですが、新たにブータン中南部インド国境の町ゲレフに出来た飛行場で明日25日、落成式が行われます。
ゲレフはティンプーやパロから車で行くと2日掛かりですが、プロペラ機で行くと20分で着く近さです。
ブータンにあっては珍しく、ブータン風の建築様式は少なく、インド人商人が多い、インド風の町です。
将来的にはブータンの有力な観光地になると思われます。
ゲレフ空港は1500mの滑走路で、プロペラ機の離着陸には十分な長さがある、ブータンには珍しい平地に出来た空港です。
将来的にはパロ空港の代替空港に出来るよう滑走路の延長が出来るようになっているそうです。
開港に向けてデュルック航空のプロペラ機が離着陸にテストを行っています。
そのゲレフ空港の開港前の昨日の深夜、ゲレフに通じるハイウェイのコンクリートの橋に爆薬が仕掛けられ、爆発しました。
橋の一部を壊しただけで、通行には支障が無いとのことですが、警察と軍隊が検問を行うと同時に夜間のパトロールを行うことにしたと報じられてういます。
ゲレフでは今月16日にも爆弾が爆発しており、緊張が高まっています。
多分マオイスト(毛沢東主義者)の仕業だろうと思われます。
インド国境付近では爆弾騒ぎが年に何回かの恒例の行事になっています。
もう一つの国内空港のニュースはブータン中東部のブムタンのバスパラサン空港の滑走路の修復作業が始まったニュースです。
6月に滑走路に亀裂が見つかり、小石が露出し始めたことから空港が閉鎖されていて、雨期が終わったので修復作業が始まりました。
既存の滑走路の上に2インチ(約5㎝)の高密度のアスファルトを敷いています。
経費は3300万ニュルタム≪5000万円強)だそうです。
2か月先には工事が完成し、飛行場は再開すると言うことですが、観光シーズンが終わってからの再開では乗客が見込めないのでは?