ブータンの外貨事情
私たちのような外国人がドルで銀行口座を持っていても勝手にはドルがおろせません。
私の銀行口座はバンク・オブ・ブータンのティンプー本店にあります。
以前はパロの支店でも簡単に降ろせたのですが、今年になり、パロ支店でおろす時でも、パスポートと外国行きの航空券を見せないと自由に米ドルがおろせなくなりました。
今年になり、外貨保有が減り、ルピーとの1対1の交換レートが維持できなくなったため、外国人の米ドル口座にも規制がかかってしまいました。
自分の米ドル口座から米ドルをおろす事が出来ないなんて不合理ですが仕方ありません。
3か月ほど前から、更にパロ支店に口座が無いと言うことで口座のあるティンプー本店でないと米ドルがおろせなくなりました。
止むを得ず、国外旅行をする航空券とパスポートコピーを持って、ティンプーにまで行くことになりました。
海外へ行く時以外は米ドルは下ろせなくうなり、ブータンの通貨ニュルタムに両替しておろすのは可能です。必死に外貨の流出を防ごうとしています。
そこで下ろせるのも米ドルで3000ドルまでです。
従って、仕事を終えて日本に帰国するときは3000ドルを超える残高がある場合、日本向けに銀行送金をする必要があります。
それもダイレクトに送金できず、アメリカの銀行を経由するため、相当の金額が手数料として取られるそうです。
更に、日本に米ドル口座をもっていなければなりません。
難しい!
物価上昇率も今年の第三四半期(7月から9月)は13%で、食料品を中心に大幅に物価が上がっており、国民の生活は大変です。