パロの日曜野菜市場
早朝6時半、近所のペマさんが車でどこかえ出かけようとしている。
「こんな朝早くどこへ行くの?」と聞くと 、
「そこのガソリンスタンドに電話したら、今ならがガソリンが入れられると言うのでスタンドまで行くんだよ。」と言う、
「スタンドはどちらにのスタンド?」と聞くと、
「橋を渡ってすぐのスタンドだよ。」とのこと。
パロのガソリンスタンドはパロ川の橋を渡って直ぐの所にある家から300mほどに1軒と、パロの町に1軒あり、近所なら私も行こうということで出かけました。
ガソリンを運ぶタンクローリーのストが終結しても、スタンドのガソリンは底をついている筈なのに有難い、と思い車を走らせました。
デビューした当時のロンブーの淳に似たスタンドの従業員が「どれだけいれる?」と聞くので、「いつも通り満タンだよ。」と言うと、「今日は1000ルピーまでだ。」と言う。
ブータンではニュルタムとは言わず、ルピーと言うことの方が多く、最初は不思議に思ったものですが慣れてくると、しゃべり易くて便利です。
「1000ルピーまでなら最初から言えよ。」
「ガソリンが不足してるから仕方無いよ。」
ともあれ、何とか15リットル入れることが出来ました。これで1か月何とか乗り回せることが出来ます。
その後、一旦家に帰り、その後恒例の野菜市場に出かけました。
今週から唐辛子がどこの店も売りに出ています。
ブルーシートの左が青唐辛子を乾燥させたもの、その隣が赤唐辛子、その奥が赤唐辛子を乾燥させたもの、その右が青唐辛子。どこの店も唐辛子を売っています。
これから乾季で、カビが生えない季節になります。
従ってどこの家庭でも、風が通る屋根裏で唐辛子や野菜や肉などをを乾燥させるので、今からの売れ筋商品なのです。
私の職場の従業員は皆自分で唐辛子を買ってきて、職場の乾燥機で勝手に乾燥させています。
職権乱用ですね。
でもこれは目くじらを立てることではなく、ブータンでは当たり前のことなのです。
ところで職場の乾燥機を使うべく、近所の人が持ち込んだ唐辛子で失敗をしてしまいました。
この人たちは有償で乾燥機を使うべく、唐辛子を持ち込んだ農民のグループです。
一見、パプリカのように見えます。
「パプリカ?」と名前を聞いたのですがゾンカ語で答えてくれるので覚えられません。
「辛くないよ。」とのことで食べてみました。
色と言い、皮の厚みと、いいパプリカそのものですが、一口かじっただけで数分口の中がピリピリしていました。
職員にパプリカを知っている人はいませんでした。
新品種で、乾燥させると高く売れるそうです。
野菜市場の入口にいる物乞いです。
ある有名なコンサル会社のコンサルタントが「ブータンには物乞いはいない。」と言っていますが間違いです。
どこかの資料を見て言ってるのでしょうが、現実は違います。
ブータンを美化しすぎないでほしいものです。