野生動物との共生 | ピンさんのブータンとトルコ田舎生活日記

野生動物との共生

昨日、私の住んでる所の裏山にイノシシが出たそうです。

高級リゾートホテルの直ぐ近所だけに、人に危害を及ぼさなければいいのですが。


そんな話を聞いた今日の新聞に、「肉食動物を村人が殺した」という記事が載っていました。

ブータンでは野生動物を保護し、共生しようとして、野生動物を殺した場合、犯罪として認定され、罰金刑になる場合があります。

またブータンでは野生動物保護区が数か所設定され、WWFと一緒になり野生動物を保護しています。それでも野生動物は減少する一方です。


そんな中で、モンガルのレサ村の村人がヒョウを殺してしまいました。


この村では最近ヒョウやヤマネコが鶏や牛を殺し、家の中まで入ってきて人を襲ったりしています。

ある農民は5羽の鶏を夜野生動物に殺されたので翌日鶏小屋の周りに罠を仕掛けたところ、夕方罠にヒョウがかかり、罠が首と前足がかかり動けなくなっていました。


その農民はこれまでに飼ってる鶏の半数以上の80羽程を野生動物に殺されています。

生活を脅かされているその農民は近所の人に応援を求め、そのヒョウを鋭利な鉄の棒でおなかを刺したところ15分ほどねヒョウは死んでしまいました。


このことの前の9月21日には近所の男性が家で寝ている時にヒョウに襲われ頭に大怪我を負いました。そこには家族4人が寝ていたそうですが、運よくその他の家族は近所に助けを求め、怪我はありませんでしたが、飼ってる牛が1頭殺されています。


こんな状況では農民にとって野生動物との共生は考えられません。

農民にとっては生きるか死ぬかの瀬戸際です。


この農民に対する刑罰を判定するため、農林省の森林局の職員が現地に向かっています。


多分、刑罰は下されないと思いますが・・・。