大学の合併が目に付くようになってきた。慶応と共立薬科大の件が最も報じられたようだが、武蔵工業大学、関西学院大学等の今後実施予定のものも含めると、もはや見逃せない数になっている。
直感的に言えば、大学運営は規模が大きいほうが有利な面は多い。規模を効かせた運営の効率化は言うに及ばずだが、知名度、ブランド力、社会への影響力、人脈、等のソフト的な付加価値も大きくなりやすい。巨大化するのは当然の流れともいえる。この業界のベクトルは銀行・金融のそれに近い。
だが、その割には合併が進んでいないという印象も一方で受ける。少子化というはっきりとした競争激化の要因が眼前にそびえ立つにも係わらず、大学の合併は年にせいぜい数件である。比較の仕方に議論の余地はあるが、いずれにしても企業のM&Aに比べて多いとは言えまい。
原因を探ると、学業ならではの2つの課題に辿り着く。
1つは、「理念」レベルの統合が難しいこと。特に私学では、創立者の理念が強く影響を及ぼしている。例えば同じ宗教であったり、創立者が近しかったりする場合は別だが、大抵の場合は理念の統合が論理的にも心情的にも難しいようである。利潤の追求、という究極的な理念が一致している企業とはそこが違う。
もう1つは、卒業生の心理。特に、母校が「吸収合併」をされる卒業生の心理は想像に難くない。学生の就職、寄付金の収集など、大学が卒業生に頼るところは小さくない。卒業生にそっぽを向かれては、大学の価値が薄れてしまう。自ら身売りする形の提案は、ここで頓挫することもあるようである。
冒頭に書いたように、M&Aによる拡張の効用は小さくないが、2つの課題を乗り越えられるパートナーを探すことが、大学M&A成功の主要な要件となるようである。
直感的に言えば、大学運営は規模が大きいほうが有利な面は多い。規模を効かせた運営の効率化は言うに及ばずだが、知名度、ブランド力、社会への影響力、人脈、等のソフト的な付加価値も大きくなりやすい。巨大化するのは当然の流れともいえる。この業界のベクトルは銀行・金融のそれに近い。
だが、その割には合併が進んでいないという印象も一方で受ける。少子化というはっきりとした競争激化の要因が眼前にそびえ立つにも係わらず、大学の合併は年にせいぜい数件である。比較の仕方に議論の余地はあるが、いずれにしても企業のM&Aに比べて多いとは言えまい。
原因を探ると、学業ならではの2つの課題に辿り着く。
1つは、「理念」レベルの統合が難しいこと。特に私学では、創立者の理念が強く影響を及ぼしている。例えば同じ宗教であったり、創立者が近しかったりする場合は別だが、大抵の場合は理念の統合が論理的にも心情的にも難しいようである。利潤の追求、という究極的な理念が一致している企業とはそこが違う。
もう1つは、卒業生の心理。特に、母校が「吸収合併」をされる卒業生の心理は想像に難くない。学生の就職、寄付金の収集など、大学が卒業生に頼るところは小さくない。卒業生にそっぽを向かれては、大学の価値が薄れてしまう。自ら身売りする形の提案は、ここで頓挫することもあるようである。
冒頭に書いたように、M&Aによる拡張の効用は小さくないが、2つの課題を乗り越えられるパートナーを探すことが、大学M&A成功の主要な要件となるようである。