リスボンから電車で1時間ほど西に向かうと、シントラという街がある。歴史というよりは文化性の高い建造物が点在しており、世界遺産として名を馳せる街である。日本での知名度は低いが、多くの欧州人が小旅行でやってくるようで、ポルトガルには珍しく観光地然としたところがある。
リスボンからシントラへ行く電車はごく普通のローカル線で、車窓は主にベッドタウンである。団地風の建物が林立しており、風光明媚とはかけ離れた世界が続く。ところが、間もなくシントラとなると俄然緑が増え、別荘風な建物が続くようになる。一転、清々しい車窓が広がる。

シントラは観光地が点在していることもあり、周遊バスが幅をきかせている。多くの観光客は駅からバスに吸い込まれる。一部の猛者は徒歩での到達を目指すが、絶望的にしんどい旅となることは一度バスに乗っただけでも十二分に理解できる。最大の名所と目されるペナ宮までの道のりは、ハイキングよりは登山の名が相応しい。
右往左往するかのように騒ぐバスで20分ほど山を登ると、ペナ宮付近の停留所に着く。宮殿自体までの道のりは残るが、この段階でチケット購入が求められる。敷地への入場料に加え、宮殿内に入るには別料金が必要となるが、そんな仕組みは全く把握せずにまんまと「入場料+別料金」のチケットを買わされる。「宮殿内も非常によかった」というのはあくまで結果論であり、不親切な印象は拭えなかった。
停留所からペナ宮までは、専用バスがある。急勾配の圧力に屈し、バスを利用。5分もせずにペナ宮の下に到着した。やれやれと顔を上げると、頭上の彼方に浮世離れした建物がそびえている。誤って童話の世界を覗き見た時のような、その光景を現実として率直に理解できない時間がしばらく流れていた。

リスボンからシントラへ行く電車はごく普通のローカル線で、車窓は主にベッドタウンである。団地風の建物が林立しており、風光明媚とはかけ離れた世界が続く。ところが、間もなくシントラとなると俄然緑が増え、別荘風な建物が続くようになる。一転、清々しい車窓が広がる。

シントラは観光地が点在していることもあり、周遊バスが幅をきかせている。多くの観光客は駅からバスに吸い込まれる。一部の猛者は徒歩での到達を目指すが、絶望的にしんどい旅となることは一度バスに乗っただけでも十二分に理解できる。最大の名所と目されるペナ宮までの道のりは、ハイキングよりは登山の名が相応しい。
右往左往するかのように騒ぐバスで20分ほど山を登ると、ペナ宮付近の停留所に着く。宮殿自体までの道のりは残るが、この段階でチケット購入が求められる。敷地への入場料に加え、宮殿内に入るには別料金が必要となるが、そんな仕組みは全く把握せずにまんまと「入場料+別料金」のチケットを買わされる。「宮殿内も非常によかった」というのはあくまで結果論であり、不親切な印象は拭えなかった。
停留所からペナ宮までは、専用バスがある。急勾配の圧力に屈し、バスを利用。5分もせずにペナ宮の下に到着した。やれやれと顔を上げると、頭上の彼方に浮世離れした建物がそびえている。誤って童話の世界を覗き見た時のような、その光景を現実として率直に理解できない時間がしばらく流れていた。
