6月も今日で終わりです。
明日から7月になります。
7月と言えば…私が今の職場にパート勤めして3年目になります。
昔、新社会人になったばかりの私に母は「1週間、1か月、3カ月、1年」の話をしてくれました。
心にとどめておこうと思った割には今は明確に覚えていませんが、
・人に慣れる期間
・環境が見えてくる期間
・仕事内容が見える期間
・おおよその仕事流れが理解できる期間
このような話だったことを覚えています。
とにかく、新しい職場に行くと知らない事だらけで、不安になって当たり前。
だから、不安から辞めたいと思う気持ちがあっても悪いことではない。
ただし、即行動に移さない事。
郷に入れば郷に従えとか、長いものに巻かれろと当時、年長者に言われた経験があり、ムッとしたこともあります。
人に合わせるイメージがなんだか自己主張のない人任せの悪いイメージに思えてしまっていたからです。
私は私の考えをちゃんと伝えたい。
それもいいことですが、「自分の考えが正しいとは限らない」という事を念頭に人の話をよく聞くことも大切です。
何度か転職を繰り返し、自分も40代になり年齢と経験を積み重ねてきたから若い頃の考えの甘さを思い返すと恥ずかしく思う事もあります。
今は何のために働くのか。
目的は一つ。
家族との生活を豊かなものにするためです。
3年前、書類選考を通過し面接をしに初めて今の会社に行ったとき、多くの人が働く姿と活気に「懐かしさ」を感じました。
新卒で入った会社は正社員でした。
多くの社員さんとのやり取りがあり、その中の一つの部署で自分の立場と役割を意識して頑張っていた時代を思い出しました。
一身上の都合で退職した後は、雇用形態も契約社員、臨時職員と経験しました。
正社員との大きな違いは「壁がある」です。
仕事内容が直接伝わり直接動けることへのやりがいは正社員だったからこそだったのですね。
発言権がない。
指示待ちの立場。
悔しいなと思う事もありました。
念願かなって資格を活かした職場に正社員として採用されましたが、そこは零細企業。
むしろ、正社員でいないといけない環境なのでした。
1日8時間、残業はないにしても仕事があってもなくても席に座り続け、月曜から土曜日を過ごす。
ここにいる時間は一体何なのだろうと思いました。
それでも、門前の小僧ではないけど、この仕事に就いていれば将来自分の役に立つはずと思ってやってきましたが…
育児と両立なんてとんでもない職場環境でした。
「休むことが許されない」職場。
こういう職場が今もあるんです。
時代がこんなに変わって、育児と両立をする女性が増えたというのに「うちには有給制度はない」と言い切る社長が。
私は長女を妊娠した時点で産休・育休が存在しないこの会社を辞めるしかありませんでした。
長女出産、次女出産。
こうして、専業主婦時代に突入すること約5年間。
育児の時間は事務作業に似たところもあり、時々利用する保育園の一時預かり保育の保育士さんたちに話を聞いて部屋作り、接し方を見よう見まねしながら、1日のスケジュールを立てて保育士さん&栄養士さんになったつもりで家庭保育。
娘2人とずっと一緒に過ごしました。
次女が療育にも通い、さらに子供への関わり方も学びました。
なかなかうまくいきませんがなんとかあの時代を乗り越えました。
子供たちが幼稚園に行き出したとき、自分もまた新しいことしたいなと思い、初めは1日3時間、週3日の飲食店のパートから始めました。
でも、そこで1年~お世話になった頃にぶち当たったのは学童保育問題。
働く時間が学童保育の利用条件に満たなく今の状況だと、夏休み週3回、1年生が1人で過ごすという事になります。
これはどうにかしなければ…と、次に探し当てたのは事務職のパート。
この辺りからじわじわ組織の中の1人に戻りつつあり、気持ちも育児モードから仕事モードに切り替わってきました。
1日5時間の週5日。
本当はもう少し日数を抑えて育児優先にしたかった。
しかし、事務職で勤務日数を週3~4で探すのはなかなか難しい。
他にも、通勤距離や時給と重視したい条件はあったので。
でも、意外に慣れたら充実してくる。
当時、次女が年中、長女が1年生。
まだまだ送迎を含め手が掛かるけど、それをやっているお母さんもたくさんいる。
働きながら育児する保護者にかなり対応してくれる幼稚園や学童保育。
本当にいい時代だと思いつつ、自分にも育児と週5のパートができるんだと自信がつきました。
ここのパート本当に好きだったのですが、運悪く直属の上司が心の底から嫌いで。
(すぐにパニックになってひたすら暴言の連続)
嫌いすぎて泣いてしまうほど。
人として許せない人がこの世にいるんだと初めて思わせてくれたような人。
1年も持たず早々に退職願い出しました。
自分があんなやつのために短期間で逃げ出したことにかなり腹が立ちました。
正社員ならもっと策があったかもしれないけど一番立場の弱いパート。
太刀打ちできず、退職(逃げる)しかなかったのです。
しかしそれからしばらく…
偶然求人サイトを見たらタイミングよく新着で上がっていた今の会社。
暇さえあればサイトを見ていたのに今出てるなんて本当に新着だ!
すぐに電話して、応募したい旨を伝え履歴書を送りました。
面接の日程調整があり、採用決定までに約1週間。
面接の時に見えた会社の活気ある光景が忘れられなく私もまた、組織の1人となり仕事がしたい。
なんとかあの会社で仕事がしたいと採用までの間、ずっと願っていました。
パートだけど採用の連絡を受けたときは本当に嬉しかったです。
その後この3年目を迎えるまで、仕事がなく辛い時期、人間関係で色々ありましたが、家に帰れば全て忘れて翌朝また出勤できる。
会社がパートであっても社会保険、健康診断、有給休暇に時間外手当と平等に扱ってくれる事が本当に嬉しい。
子供たちが2人とも小学生になったことだし、パートも社会保険にと制度も変わったことをきっかけに今は夫の扶養から外れ1日6時間の週5日の勤務になりました。
でも、全然負担に感じることはありません。
会社がパートに無理をさせるようなことをしないので、仕事が終わったら家に帰って家事育児の生活が無理なく送れています。
これが、当たり前ではないことをいくつかの会社を見てきて本当に思います。
最近は自分の課内での働く環境に疑問、怒りを感じる事が多々ありますが3年目になることをきっかけに私の考え方を改めていこうと思います。
仕事はまだまだ知らないことばっかりで、教えてもらう毎日ですが、さすがに3年通えば職場の環境と一緒に仕事をする人には慣れてきました。
慣れて不安に思うことがなくなった、それこそが大きな安定と思っています。
新しいことを覚えること、慣れからのミスを防ぐ事を頭において次は5年を目指してがんばります。