知恵熱


理由はさておき、先日、

物心がついてから初めて知恵熱を経験しました。

まさに熱だけが38度~38.5度をキープ。

 

あの晩はせっかくの仲良しちゃんちでのお食事のはずだったのに、

とっても美味しそうなご馳走が目の前にあるにもかかわらず

食欲が微妙な状態。

私の食欲を知る人物が、こんな私を見たら

地震でも起きるんじゃないかと疑うのではないでしょうか。

友人宅に訪れる直前に悩みを生む出来事があったので

仲良しちゃん宅ではオイオイと涙が出るわ、食欲がないわで

大変な迷惑を掛け捲ってしまいました。

貴重な日本製のやわらかいティッシュペーパーもたくさん使ってしまったし。

 

仲良しちゃんはとっても優しくて、元気のない私のために

その晩のご馳走やらいろんなものを綺麗にパッキングしてくれて、

お弁当を持たせてくれました。

「これを食べて元気をつけてちょうだいね!」

そして、また感動して涙。

 

自宅に帰り、こんなに状態のオカシイ自分に不安になり、

念のため熱を測ったら38度だった、というわけです。

もちろん、咳もクシャミもなく、喉が痛いだの頭痛がするだの

鼻水がでるだなんて全くなく、ただ熱だけがグングング~~ン。

熱があるから寒気があって、関節が少々痛かったっけ。

 

悩み事に対して、体全体で拒否る。

なんてこと、本当にあるんですねぇ。。

 

その晩は、水だけ飲んで、ひとまず横になっていたところへ

インド人の友人から電話をもらいました。

「元気?」

「いや、熱が出ちゃってね・・。元気じゃないのよ。でも熱だけなんだ。」

「えっ?それは風邪ではなくて熱だけ?咳や鼻水はないの?」

「うん、ないのよ。」

「熱を下げる薬は持ってる?」

「うん、でも、薬を飲みたいと思えないんだよね。」

「そうかぁ、そうしたら、

日本茶か中国茶に蜂蜜をティースプーン1~2杯溶かして

それを飲んで寝るといいよ。」

「えっ?効くの?それで熱が下がるの?」

「そうだよ。ちゃんと歯を磨いて寝てね。あとね、首を温めるんだ

そうだな、フード付きのパーカーをかぶって寝るといいよ。

ついでに靴下も履いて寝るんだよ。」

 

靴下は履いて寝る主義ではない為、それ以外を実行してみました。

ふむふむ、体がポカポカしてきます。

そこで布団に入って横になっていたら、

今度は主人から電話が掛かってきました。

「熱があるんだぁ」

じゃあ、靴下を履いて寝なさい

・・・・・。

なぜに靴下靴下と立て続けに薦められるのか?

しょうがないから靴下を履いてみました。

うんうん、足首の寒気が取れてなんだか気持ちがいいかも。。

 

そして翌朝、見事に熱は下がり始めており、37度ちょっと。

こんな高熱を解熱剤なしで、下げたのは初めてだったので

ビックリ。

インド人の知恵、ビックリ。

そして主人の「靴下療法」あなどれし。

 

最近のバンガロールは朝晩ともに肌寒いので、

今や「靴下を履いて寝る主義者」に変貌をとげた私。

夫婦揃って靴下を履いて寝ている様は、

なんだか平和な気もしている今日この頃である。

 

ちなみに、主人の思い込みに近い健康療法は

意外にも世間で立証されることが多く、

この人の前世はインド人かも、とさえ感じています。

妙に彼のあみだした健康法は当たっているんですもの。

まるでインドの民間療法を地でいっている。

 

ところで、いつか、あるある大辞典で「靴下の不思議!」

なんて特集がされるんじゃないかしら?

 

写真は、あの時の私のいでたちです。


知恵熱の私

 

イエス、まるでサル


この熱を心配してくれて電話をくれたお友達Kちゃん、

おもしろい話をたくさんしてくれてどうもありがとう♪

元気が出たわぁ。

あの時は話しすぎて携帯の電池が切れちゃったのよね。

その時の充電しながら写真なのです。

 

そして、これは仲良しちゃん特製の翌日の私の定食。

このお弁当のおかげで元気になるのが早かったのです。

このときのポトフが激美味かったぁ。


友人特製お弁当

 

さてさて、少々愚痴りますが、

こんなに熱が出たり、たとえば激しい下痢で大変なときにも、

主人はいつもいません。

インド国内を方々と出張してるものですから。

ことインド駐在のマダムで、

頼りになると感じるのは、仲良しのお友達です。

私も友人のようにお友達ケアができるような

素敵な人間になりたいな。

 

<今日の一句>


からだごと 拒否る出来事 いとかなし

            そして知りゆく 本当の友

               

                  by まるで単身赴任のマダム