守護神☆

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これは、記録。今の気持ちを書き留めておく。


出会った頃、「歯医者は金属の粉塵や薬品を吸い込むので寿命が短いもんやねん」と言ってた。でも、こんな早くお別れしないといけなくなるとは思っていませんでした。


大阪に居た時間の半分を彼は私の居てくれなくてはならない人として居てくれていました。約6年。東京に来てからも毎月ご飯を食べに行ったり、東京の店にも来てくれました。私に彼氏が出来ても、私はこの彼が1番好きでした。彼氏がお風呂に入っている隙に大事な物を入れている引き出しを開けて、本当の自分の気持ちをその中に呟き、隠したりした事がありました。


結婚する気が無い彼と結婚願望があった私は違う価値観で生きていたので、私と結婚したいと言ってくれる男性が現れたら何回も無理に付き合っては結婚しようとしたりしたけれど、そんな事は無駄でした。結納の席で無意識に彼の話をしてしまい母に注意をされた事もあったし、どんな努力をしてみても彼を超える人なんて結局現れませんでした。何度も忘れようとしても、たまに連絡が来ると当時のボーイフレンドに対して音信不通にしてでも会いに行った。と言っても出会ってからいつもハグやキスはするもののそれ以上の関係はないプラトニックな関係が、今日ドライアイスで冷たくなった頬や額を触れるまでずっと続きました。


すこぶる頭が良く、話していて爽快で、優しくて色んな所に付いてきてくれて、見ているだけで顔がにやける程のイケメンで、6年間歯医者での治療費を1円も払わせてくれなかったし、本当に私の事を沢山お世話してくれたけれども、絶対意見を譲ってくれる事のない、私の中では圧倒的に勝てない王様でした。


死因とは関係のない病気を3年程患っていた頃は、毎週顔は見るもののびっくりする程冷たい態度で一切私を一定の距離以上近づけてくれませんでした。でも、病気を完治させてからは、今まで食べなかった甘い物も食べてくれたり、撮らせてくれる事のない写真も撮ってもポーズを取ったりしてくれるようになりました。どんな遠いお店にも、どんな仕事や友達との食事にも付いてきてくれました。


好きな人とご飯を食べる事の幸せ、一緒に出掛ける事の楽しさを実感させてくれた人でした。


それなのに2年前、突然私はその関係を辞めたくなり、辞めて連絡先も消したりLineもブロックしてしまいました。意見の食い違いやお互い譲歩ができない事があり、いっそこの腐れ縁を一度断ち切ってもまだ繋がりがあるなら本物だから、またその時ちゃんと考えようねと、あんなに幸せな時間を不毛な時間と考えてしまい、関係を0にしてしまいました。今思うと大間違いでした。


その1年後、彼が健康に不安を持って病院を訪れた際、いきなり膵臓癌の末期の結果を言い渡されたそうです。そして1年足らずの闘病の末、先週の月曜日に亡くなったと、彼から紹介されて通っている歯科大時代の東京の友人の歯科医に行った際、聞かされました。私の事をよろしく頼むねと言っていたよと言われて、何だ私の事ちゃんと覚えてくれていたんだ。と、嬉しさ交じる様な感情と、とんでもない事実に固まった。


その日から丸2日、私は血の気が引いた状態が続き、気がつくと2日で4キロ以上体重が落ちていました。ショックや哀しみが与えるエネルギーはこんなに凄いパワーを持っているのかと驚きました。


一緒に出掛けてギリギリまで美味しいものを食べたり、闘病を支えたりできなかった事をとても後悔しています。ただ、一緒に闘病の時間を過ごしていたら今の私はどうなっていたか想像もつきません。

役不足だから私には与えられなかった役割だとはっきり思います。耐えられる器でもなければ、肝も持ち合わせていないのは分かりましたし、相手からそんな事を求められていなかったんだとも思った。


それなのにこの時期を免れたのにもかかわらず、お兄さんから家族葬を少し拡大した様な葬儀に呼んで貰えたのは、嬉しかった。


話せないし、痩せ過ぎて彼のお母さんが彼の顔を他の人に見てもらたくないので見れないと聞いていたので、手紙を書く事にした。それ以外は2度目のデートと会わなくなる日の2回前に出会った時にあげたお弁当の様に何か作って美味しいものや大好物を食べさせてあげたかったので、お弁当を作る事にしました。好きそうなタイプの最高のワインを添えて。


品が良い人で、好き嫌いは少しあったものの、私が作った物やレストランでの食べ物に何か文句をつけたりする事は本当に一度もした事のない人でした。メニューを好きな物をお食べ、と私の食べたいものをいつも優先してくれる優しい人で、一緒にご飯を食べていて、本当に理想的なパートナーでした。


以前の病気になって、食べるのを止めてしまった大好物のラーメンを最後のお弁当にどうやって入れるか考えていると、意外な案も思い浮かぶもので、鰤カマと醤油と砂糖で彼が1番大好きだった洛二神風つけ麺味のおかずを作れたのは、ガッツポーズが出ました。お弁当を作っていると、味見で私も食べ始め笑顔になるのでした。


彼が私を結婚相手にしてくれなかったおかげで、お葬式までのこんな悲しい日々に、強くハグをして元気付けてくれるアメリカ人の旅人男性や、彼が死後硬直しないようにと経典のこの部分を読んでさしあげて、と大事な経典を貸してくれる男性や、仕事仲間のテレビに出てるバリバリ現役俳優夫婦を店に呼び自分も膵炎になった、俺は肝臓、私は膀胱炎、じゃあ私は腎盂炎と寸劇をやって腹が千切れる程笑わせてくれる男性も居てくれて、私はあの人の奥さんという形にはめられなかったおかげで、何の遠慮もなく色んな人達と夜更けまで楽しんだりさせて貰えるとも思ったし、病気になった責任の矛先を自分に向ける事も無かった。


結婚してなくて可哀想な人、結婚できない人と言われてきたし、マウンティングも未だに良くされる。結婚願望があったから、いちいち傷つきもした。


けれども、今回結婚していなかったおかげで、こんなに辛さを回避させて貰えた事は、心から感謝しています。


最後彼のお母さんに、1人で寂しがるから時々会いに来てやってね。と言われたのには驚いた。寂しいなんて一言も言わないあんなに1人を謳歌してる彼も流石にもう寂しいのかしら。鉄の壁だったお母さんがそう言ってくれるなら、また定期的に彼に会いに来ようと思います。


冷たい頬と額に触れてから、身体の震えが止まらなかったけれど、母に大阪まで迎えに来て貰い昼ご飯を一緒に食べた頃から、ずっと彼の笑顔が脳裏に浮かんで気持ちが楽になりました。彼は私の守護神となって、見守ってくれている気がします。眠れず過呼吸になりそうな数日でしたが、今朝は良く眠れてとても温かい幸せな気分で目覚めました。こういう幸せな暮らしもあるのだなと、今朝は新しい境地を知った朝です。

お弁当☆

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かんぱーい!が、けんぱーい!なんかいな。

あとおにぎりと、ハンバーグ作ったらもう作るもん無くなるんかと思うと、お弁当作り終わりたくなくなってきた。

WINE CUPには、LARIGI詰め替えたった。私の大好きな女友達が作ってるワインやで。


悲しみの力ってこんなに凄まじいと思わんかった。2日で4キロも痩せた。ところどころで、壊れた蛇口みたいな泣き方するけど、普通に涙なんか出ーへん。


世の中よーできてる。

お弁当作ってたら、味見やら残り物やらで私も食べな仕方なくなる。私は生きなあかんように出来てる。ほんま、神様凄いな。