PET検査の結果を聞いてから数日経ちました。

覚悟していたとは言え、やはりショックが大きくてしばらくブログが書けませんでした。

結果は、原発巣の癌再発確定。
右鎖骨のリンパ節もしつこく光っていました。

学会から戻った主治医に、先日行った内視鏡検査の結果をもう一度詳しく聞きました。
5箇所から組織を取って、4つから癌が発見されたとの事でした。1つは5cmにも育った大きな物。しかもT3らしい。

これで、僅かに希望を持っていたPDTでの治療の道が閉ざされました。
残された道は、食道の全摘出です。

あまりにも癌が育つのが早いと言う事を差し引いてもこんなに酷い状態になったのは、医者の怠慢にも原因がありました。
通常、化学放射線治療の経過観察には3〜4ヶ月で内視鏡検査をするのが理想とされています。
私が最後に内視鏡検査をしたのは1月末。
既に半年近く経っています。

化学療法科のO医師に聞くと、CRの人はそんなに早く内視鏡検査しない、などと言われました。
この人は最初から誠意のない対応で、ほとんど他人事のような感じだったので、注意はしていたのですが…。見落としもしてるし。

名医と言われている食道外科の主治医にも、CTやMRIの検査をしているのに、何故こんな状態になるまで発見できなかったのか、何故内視鏡検査をしなかったのか、と問いただすと、CTやMRIではそこまで詳しく分からない、と。内視鏡検査が遅れたのは「内科との連携が上手くいかず、すみません…。」と。

すみませんではすまされません。
謝られたところで私の食道は元どうりには戻りません。
本当に悔しくて、この怒りと悲しみと苦しみをどこにぶつけたら良いのか分からなくなりましたが、早く手術をしないと手遅れにる。
転院もしたかったですが、手遅れになる前に手術をしないと今度は命が危なくなります。
手術を受ける決心をしました。

今月末には手術の為に入院します。
食道を全摘出し、その後1年間はオプジーボの治療をする予定です。

初めて食道癌と診断された時よりショックが大きく、かなりのダメージを受けていますが、生きる為に今できる事をやっていかなければと思います。

食道は失う事になってしまったけれど、命を優先しなくてはなりません。

手術まで残り2週間。
少しでも好きな物を食べて、心穏やかに過ごしたいと思います。