1歳になる息子の
誕生日プレゼントの一つとして
靴をを購入するつもりで
デパートへ出かけた。





ファーストシューズなので、
しっかりとしたシューフィッターに
ちゃんと計測して欲しかった。




さすがデパート、
色々なメーカーの靴が
ずらりと並んでいて心が弾んだ。










さっそく計測して貰おうと
店員さんに声をかけたところ、
意外なことが起きた・・




ヘビーカーに乗っている
息子を一目見るなり、

“まだお歩きには
なってらっしゃいませんよね??”

と言われた。





「はい、まだですが、
伝い歩きは頻繁ですし、
一人で立ち上がることも出来ます。

まだ歩けなくても
室内で履かせて慣れされても
いいのかなと思いまして・・」

とお伝えすると、


きっぱりと
「それはお勧め出来ません!!」
と言われて驚いた。





「申し訳ございませんが、
本日はご計測致し兼ねます。

歩ける状態でないと
正しく計測出来ないのです。

せめて10歩程歩ければ
しっかり足裏に
体重を乗せられるので

正確に計測出来て、
ぴったりな靴をお買い求め
頂けるのですが・・。


きっとお子様はもう間もなく
お歩きになられると思います。


なのに本日の
歩けない状態の計測で
お買い求め頂いた靴では、

歩ける状態のお足に合わないので、
無駄にすることとなります。

どうぞお子様が
10歩ほど歩けるようになったら
是非またご来店下さい。

お待ち申し上げております」



と流れるように説明され、
全くその通りだと納得したので

ものの5分で退散となりました。




まさか靴を売って貰えないとは
夢にも思わなかったけど、
逆に信頼感が湧きましたよ。



普通だったら
“買いたい”と言われれば
とりあえずは売りますよね。  





寧ろ悩んでいる客にすら

“今買うべきですよ、
どうせすぐ歩くし必要になりますよ、
次いらした時には品切れかも・・”

などと上手いことを言って
購入して貰うために必死になりますよね??

もちろんそんな店員さんばかりではないだろうけど・・




それなのに
“必要がないものは売らない”
という毅然とした姿勢に、

“さすがデパートだ!!”
と関心しました。




誕生日プレゼントには
間に合わないけど、

息子が歩く日を楽しみに、

10歩歩けるようになったら
また同じ店員さんに
計測して頂こうと思いました。