前回の息子がBCGを受けた時の
話の続きになります・・。







BCG接種が終わり、
着替えスペースで
服を整えている間も
息子はギャン泣き。





そのあとは
接種箇所が乾いて
OKをもらうまでは
別室で待機しなければならない。




その別室は
既にBCGを終えた
赤ちゃん達の、
泣き声の大合唱!!






その中でも
ひときわギャン泣きしていたのは、

ブラジルママさんの
超カワイイ娘ちゃん。






“なんでこんな酷いことを
したのよ~~”

と言っているかのごとく
激しく泣いていた。






のけぞった弾みで
ママさんのカバンが
下に落ちてしまい、

中身が床に
散乱してしまった。






私と息子は
すぐ側まで来ていたので、

とっさにしゃがんで
落ちたポーチを拾った。






その瞬間、
少し離れた所から


“あーーーーーーー”

という
悲鳴のような
叫び声が聞こえてきた。





「手が、手が・・」

と言いながら
その保健師さん(?)が
私に駆け寄って来た。




「触った触った!!」

と言われて、



ようやく自分が、
息子の接種箇所
触れてしまったことに
気がついた。






ブラジルママさんのために
落ちた物を拾うことに
気をとられてしまい、

抱っこしていた
息子の向きを
失念してしまったのだ。





そこからは
まわりがパニック。






他の保健師さん(?)達が
3名飛んできて、

「どこ?どこ?」

と怖い顔をしていたので


自分がいかに
大変なことをしてしたのか、

息子にもしものことが
起きたらどうしよう・・

と、
青ざめてしまった。






でも大変なのは
どうやら息子ではなく
私の方だった。





お一人が
アルコール綿を持って、

「触ったのはここ??」

と言いながら
私の手を拭きまくった。





そこでようやく
ハッとした。





BCGは結核菌の
生ワクチンだったと。





「触ったからって
結核に感染することは
ないと思うけど、

念のため様子をみて
もし何かおかしいようだったら
受診してね」


と言われて
ゾッとした。






また、
別の保健師さん(?)からは、

「息子さん預かるから
トイレに行って
石鹸でよく洗って来て!!」


と言われたので、

アルコール綿で押さえながら
トイレに駆け込み、

何度も何度も
手を洗った。





戻って来て
息子を受け取った頃には
ブラジルママさん達は
もういなかった。






反対側にいた
若いママさんが、

「大変でしたね」

と心配そうに
声をかけてくれて、
しばらくお話した。



だけど
舞い上がっていた私は
心ない言葉で、

彼女を意図せず
傷つけることになってしまった・・





続く・・