前回、

不妊治療のドクターが
患者に里親を勧めるのは
お節介だと書きました。





そのことに対して
色々な受け取り方をされて、

私の真意は
あまり伝わらなかったようで、

批判や疑問のコメントも
いくつか頂いてます。












言われていることは
よくわかります。




実は、

私の以前の
不妊治療ブログに、

ドクターとのこのやり取り
詳しく書いていたので、

今回は里親の部分だけ
書いてしまったから
誤解もあったようです。







このことには
続きがあって、


ドクターが里親を勧めた
あとの周期で、

なんと
新鮮胚移植が上手くいき、

私は妊娠したのです






胎嚢確認も出来て、
心拍確認までも出来たのです。




その里親を勧めたドクターは
ただただ驚いてましたよ。




そのドクターは
高齢という一般的な年齢と
過去のデータだけに向かい合って、

患者本人である私には
向かい合ってなかったんだと
思いました。




不妊治療を
施しておきながら、

その実、
私が妊娠出来ることを
信じてくれてなかったんだ
悲しくもありましたよ。



そんなの
不妊治療のプロとは言えない、
と正直思いました。




患者を信じずに
今までのデータと年齢だけで
引導を渡す、

こんな酷いことは
ありませんよ。





患者はいつだって
1%、いや0%だと思っていても
可能性を信じて、

ドクターを信じて、
不妊治療を受けているのですよ。




そのドクターの
判断だけが全てではない。




そんな風に決めつける
ドクターにあたってしまったら、

そして、
自分はまだ治療を
諦めたくないと思われるなら、

迷わず転院されることを
お勧めしたいのです。




そのあとに
妊娠出来ることをわからずに
里親を勧めるなんて、

不妊治療のドクターとしては
あってはならないと思う。





私は図太いので
そんなことを言われても
心折れなかった。



淡々と
治療を続けた。


そして妊娠した。



これは
紛れもない事実。





ただし
心拍確認後に
稽留流産をしてしまった。



この時のことを思い出すと、
今でも胸が張り裂けそうに
苦しくなる。



でもその子は
私を悲しませるために
お腹に宿ったのではない。




私に伝えることがあって
来てくれたんだ、

と思った。





それは、

私の子宮は
ちゃんと着床出来る

ということ。




そして
心拍確認まで出来たのは、

ちゃんと子宮で
育てられるということ。




もしドクターの引導で
あの時治療をやめていたら、

着床できる、
心拍確認まで継続できる、

という、
治療において
この重大な部分を
知ることは出来なかった。





初期流産だったので
恐らく胚の問題だった
可能性は高いと言われた。




私が高齢だったために、

卵子も年齢を
重ねてしまったために、

くっついてくれた子には
苦しい思いをさせてしまった。





だけど、
もし正常胚だったなら
ちゃんと出産してあげられたんだ。



そう思うと、
申し訳なくて涙が止まらなかった。




私の年齢では
正常胚の確率は極めて低い。


PGSをしたら
10個中、10個とも
異常胚だった人もいたくらいだ。



だからこの先
またもし着床しても
その子には苦しい思いを
させてしまうかもしれない。




そう考えた時に、
自然と自己卵治療に
終止符を打とうという気持ちに
なっていった。

人に言われたからではなく、
自分で納得出来たからこそ後悔が全くない





だから、

ドクターに
見切りをつけられて、

里親を勧められたから
不妊治療を終える・・

そんなことはとんでもないし
患者をバカにしていると思う。




不妊治療を繰り返す患者の
精神状態はギリギリだよ。


不必要な提案は
いらない。


そんな暇があるなら
新しい治療の提案をしてよ。



そんなに治療以外の
提案をしたいなら、
不妊治療カウンセラーになったら??




患者を信じられないなら
不妊治療ドクターなんて
やめてしまえ!!



患者が妊娠する機会を
奪わないで!!



言い過ぎですね・・
でも不妊治療に絶対はないのですよ
結末はドクターにも誰にもわからないのだから・・






私のお腹の中で
死んでいったあの子。



私のお腹に
ひっつくことが出来る
教えてくれたあの子。




そのことがあったから
私は次のステップに進めた。



卵子提供に
進む決心が出来た。




私の卵子だと
また流産して苦しませてしまう。



でも提供して頂いた
若い卵子なら
ほとんどが正常胚だ。



正常胚なら
ちゃんとお腹で
最後まで育ててあげられる。



主人には
血の繋がった子供を
抱かせてあげられる。




私にとっては
血の繋がりは関係ない、

私のお腹で育てて
生んであげられるのだから、

紛れもなく
私の子供だ!!




そう信じて
卵子提供に進んだ。




そして事実
その通りになった。




そして
愛しい息子に
こうして会うことが出来た。




流産したあの子
その橋渡しをしてくれた。



親孝行の
とてもいい子なんですよ。



こうして書いている今も
あの子のことを思って
泣いています。




息子と同じくらい
愛しい私の子供です。



あの時
ドクターの言葉通りに
不妊治療をやめていたら、

愛しい子供達に
会えなかったのですよ。




そういう意味でのお節介
なんです。



この件に関しては
もうコメント不要です。



すみません・・