２０２３年７月に起きた、すすきの頭部切断殺人事件の容疑者の母親の初公判を皮切りに、

地上波報道では流れないていなかった情報が溢れてきた。　　

容疑者の両親の両親・田村修と博子も共犯として起訴されている。

自分のこどもが異常行動や事件を起こしそうな時に、親はどうしたら良かったのか？

頭から離れないほど、一人の親として考えさせられる事件であった。

容疑者・田村瑠奈は中学時代から不登校でひきこもり状態で、解離性同一性障害、統合失調症等の精神障害の診断が出されていたという情報も出ていた。

また、瑠奈容疑者は、独特な性癖のため、精神疾患の治療は役に立たないという意見も見られた。

家族で抱え込まずに第三者の協力をあおるべきだったとの声が多く、精神科医であった父親が世間体やプライドが邪魔して外に援助を求めなかったのではないかとの意見も聞かれた。

しかし実際は、引きこもりが始まった中学生ころから、心療内科には通院していたようだ。

継続的な通院かどうかはわからないが、母親が同行して逮捕直前まで診療内科に通っていたという。

そこで医師がどこまで尋ね、親子がどこまで話したかわかりませんが、

なぜ措置入院させなかったんだ！という声まであがった。

瑠奈はそれほどひどい状態ではないと判断した医師は、何やってんだ！？とも。

娘に対しての、両親の言いなりな甘やかし過ぎた教育が批難された。

しかし、フリースクールに通わせてみたり、親なりにできる対策はしていたのではないだろうか？

母親は、初公判で『どうすることもできなかった』と語っている。

初公判での母親は、自分は無関係だと主張し、無責任だという批判の声も多かった。

この母親に共感するつもりはないが、実際に障害や疾患を抱えた子どもを抱えた母親は、お手上げ状態で、答えが見つからず、どうすることもできないという気持ちになるのは理解できます。

家族は第２の患者といわれますが、両親も苦しかったと思われます。

殺人動機については「被害者男性が、避妊をしないで性行為を行ったことに腹をたてた」としている。

他人にあれこれ意見するのは簡単だが、実際に自分の身に起きたら親として何ができるのか？

殺された男性のスマホのSIMカードには、瑠奈容疑者や他の女性を恥ずかしめた動画がたくさんあったという。

包み隠さず動画撮影された事を娘から話された両親は、そんな動画取られてネットに拡散されたらどうするんだという気持ちになりますよね。

娘は、被害者で報復のために男を殺したんだ！と思いたい父親の気持ち

精神科医の夫がそう思うのなら、「どうすることもできなかった」と母親はなってしまうのか？

精神科医の和田秀樹先生がyoutubu（事件発生１か月後のもので、現在は考えが変わっているかもしれませんが）で『精神科医だからこそ、殺そうとと考えた』といった内容の動画を挙げています。

娘が性被害にあった場合、警察は全くあてにならないので、罪を犯しても自分で守るしかない！

性被害にあった女性の症例をたくさん知る精神科医であるからこそ、自分の手でなんとかするしかない！

自分も娘のためなら、相手の男を殺しいたかもしれないと語っています。

だから精神科医は頼れないと思われかねないことを暴露した動画でしたが、一理あるかもしれません。

職業にかかわらず、父親は娘に対してこうなっちゃうんですよね

瑠奈の携帯からも、何度も瑠奈を恥ずかしめる動画が残こされている。

場面場面が違う映像が出てきていたら、瑠奈自身も楽しんだんじゃないかと解釈するのが一般的だと思われる。

さまざまな状況を冷静に判断したら、一方的に男が悪いとは考えられない。

しかし、父親はそう思いたくないのかもしれません。

事件当初、父親は自分は事件に関与してないと供述していましたが、

「この被害者の身元の特定を送らせるために先行して首を切断した。

それで遺体をバラバラにして皮膚と骨に分け山中に分散させて狐や熊に処分してもらおうと考えた」

と供述が変わったという。

娘がひどい目にあったから、報復としてやったという自分の正当性として防衛本能だったと主張。

弁護士から、報復であったとしても殺害したことを認めると罪に問われると助言を受けると、

今度は、やったのかやってないかわからないような供述に変わったようだ。

子どもに障害があっても、なくても子どもを育てるのは難しく、正解はない。

理性や常識論では子育ては、上手くいかないでしょう。

しかし、多くの親はどんな形でも子どもの幸せを願う。

娘と一緒に、地獄の底まで落ちていくことを選んだのか？

瑠奈容疑者は、幼少のころから同級生にカッターをつきつけたり、

猫を殺したりと危ない兆候をみせていた。

教育方針云々という前に、

この両親は最低限

人としてやってはいけないことを、この段階から命をかけて諭す必要があったのではないか？

いかがわしいビデオが流出する可能性も、自分のとった行動の責任として教えることは考えなかったのか？

甘やかせて言いなりになるのも、一種のネグレクト。

虐待と言えないか？

自分自身の子育てを考えると、偉そうなことはいえませんが

これから先、どんどん思いもよらない話がでてきそうですね。

ここで瑠奈容疑者は、初めて自分のやったことの責任をとるとはどういうことかを知ることになるのかもしれません。

最後まで、お付き合いありがとうございました。

こどもの異常行動に親は何ができるのか？