歯医者に行く途中
いきなり上の子が

『今日アゲハチョウ飛んでた』

と話し始めた。


何だか嬉しくなった。

でもその後
嫌な話になりました。

『アゲハチョウ死んでたから、お兄さんが池に捨てた』



アゲハチョウが
漣ならいいな

そう思った今日に

そんな話が出るなんて嫌な偶然だった。


漣が
『僕を殺したでしょう?会いたいなんて、良く言うよ。殺したくせに。』

そう言いにきたみたい。

冷たい鉄の器具で




うっすら
見えたの。

旦那は
『そんなの絶対見えない。』
と否定するけど

確かに見えたんです。

誰か
私を
信じてください。


あの時
『いなくなった』
と感じ私は涙が出ました。

先生も
『もう終わるからね』
そう私に声をかけたんです。


漣は
殺されました。

私達に。


とても痛かったと
思います。


私が痛いのより
もっと痛かったと思います。
三輪車の手元の間をすり抜けていった
綺麗なアゲハチョウが
連だったら嬉しいな。

どんな姿でもいいから
会いに来たら
嬉しいな。

ちゃんと謝りたい。

怖い。

暴力を受けた
怒り
憎しみ
屈辱
無力さ
恐怖



私の中で
色んな感情が
グルグル回る。


嘘だと思うだろうけど
本当の話。

私の体が
震えてる。


生身の彼を見ると
震える。


人を見下した
彼の顔が


止まらなくなる。


彼が吐く暴言が



毎日苦しい。

彼の自己満足の生活に
皆、付き合わせられなければならない。


喜ばなければ
いけない。
幸せだと思わなければいけない。


『え~、やだ』
『つまらない』
『違うことがしたい』

とは言えない。


彼は
『暴力』を正当化している。

このまま彼が考えを変えようとかする事も
残念ながらなさそうだ。


色んなサイトで
DVについて見てみたけど

DV加害者の特徴そのものだった。


彼は
間違っている。