真っ黒な目。


真っ白なほっぺた。


人を寄せ付けないあなたがなぜ、

私を愛してくれたのか。




深夜のドライブ。お台場。初夏の真夜中の独特の匂い。

そのまま学校へ。

一限の一緒の教室へバラバラに向かう二人。


車でのデートは多かった。

付き合うのを決めたのも、車の中だったね。


横浜の花火大会。

代官山でのお買い物。

葉山でやったバーベキュー。

河口湖へのお泊まりWデート。

別れがたい日の夜はいつも、うちのガレージで彼の車の中。




あなたと一緒だった思い出はいつでも、初夏の匂いを思い出す。

ジリジリと暑くなる一歩手前の、

日差しがだんだんと強くなっていく気配のする、

まだ、穏やかな、風も感じる、過ごしやすい、季節。


二人の付き合いも、その時のまま、止まったまま。

上手くいかなかったことは仕方なかったこと、わかっていても、

あなたの瞳は熱すぎたの。



あの時以上の感情の揺さぶりは、もう私にはないんだよ、二度と。

お互い純粋で、夢見がちで、無知で、子供で、

それでも、

好きって気持ちは一番強かったかもしれないな。



心の底から人を好きになってしまう、落ちてしまう、

そんな気持ちを大事にしたい、今日この頃。