2011年、29歳で結婚。
旦那様は25歳。


1年目は「まだ子どもはいいね。」と避妊。
今思えば・・・(-_-)


2年目、子作りを考え始める。


3年目、あれ?と感じて薬局で排卵検査薬を買ったり自己タイミングに取り組む。


4年目、認めたくなかったけど病院へ。
タイミングからの人工授精5回。
その後、ポリープがあるとのことで手術。
この手術で、子宮底を傷つけられ内膜が薄くなる。
この病院はその後、医師が鬱病で廃院。
今じゃ、更地になってアパートになってる。
この病院は本当に失敗だった。
他院では造影検査も。
卵管に問題はないとのこと。
20万円くらい使ったかな。


5年目、家から40分ほどの病院へ転院。
AMH検査を知り、検査すると0.8。
旦那様は精子数の少ない乏精子症と判明。
自然妊娠は難しいことを知る。
人工授精を2回やってみて体外受精へステップアップ。
この病院は刺激系の病院で、自己注射をしたり薬を飲んだりして取り組むが、採れる卵子は黄体化してたり未熟卵だったりして、受精すらできない。
最後と決めた人工授精で着床!
でも胎嚢確認できず出血。
化学流産。
この病院で100万円くらい使ったかな。


6、7年目、鍼治療を始める。
不妊治療に詳しい先生で、私のAMH数値や年齢を考えると、刺激系より自然系の方が合うんじゃないかとアドバイスを受け、家から1時間半くらいの自然系の病院へ転院。
毎月のように採卵をする。
成熟卵が採れるようになり、胚盤胞にもなり、移植も2回できたけど陰性。
病院の先生に、
「いつまでやるの?次の誕生日でやめれば?」
と冷たく言われ、そうかもしれないと思ったりもする。
この病院で300万円以上使ったかな。


8年目、たまたま仕事の出張で東京に出張が入る。
「加藤レディースクリニック」という名前は知っていたけれど、自分には遠い存在だと思っていたのが、ちょっと行ってみようかな?と思い、HPで初診の予約を見てみる。
すると、朝一の1枠だけ空いていた!
急いで予約を取り、その後カプセルホテルも予約し、出張後にそのまま東京に残って、次の日に診察を受けることに。

初診をしてみて、年中無休な上に遅い時間まで診察をしていることがわかり、県内の病院より通いやすいことが発覚。
かつ、回数によって返金対応とかもあって安い。
初めからここに通っていれば、私は採卵が10回以上だったので採卵一回8万円くらいでできた模様。
毎回30万円近く捨てていた私は衝撃を受ける。

前の病院の先生に、
「次の誕生日でやめれば?」
と言われたことを伝えると、
「卵は育っているわけですし、チャンスがないわけではないと思うんですが、断言はできないですけど。もっと上の年齢の方もがんばってますし。」
と言ってもらえて、もう少しがんばってみようと思った。

通い始めて採卵3回目、医師からの提案で、卵子の成熟時間を普通の人より3時間伸ばしてみる実験をしたところ、成熟卵が4つも採れる。
私は千人に数名いる「成熟に時間がかかるタイプ」ということが判明。
その後、仕事が忙しくなり6ヶ月治療を休む。
移植に向けて体作り。

その後、KLCでの移植開始。
分割卵をまず移植→着床→9週で心拍停止、稽留流産。
3ヶ月休んで胚盤胞移植→着床→順調に進み、ただ今2020年、臨月に至る。

KLCでは100万円くらいかな。




私は恵まれていると思います。

旦那様も親も、不妊治療に協力的でした。
中には旦那様にすら協力してもらえず1人で治療を頑張っている方もいると聞きます。

旦那様は「特別欲しいものがあるわけでもないし、治療にお金使えばいいよ。」と言ってくれていました。
親も時々、交通費などのお金の援助をしてくれました。
ちょっとした額でもありがたかった。

貯金は底を突きかけていました。
KLCがダメなら諦める予定でした。

家族は45歳までがんばれ!と言っていましたが、38歳の私はもう疲れていて限界でした。
痛み、
絶望、
目の前で飛んでいくお金、
次々と妊娠していく同僚、
仕事の休みをもらう切なさ、
それを巻き返さなければいけない翌日の仕事量、
全て請け負っているのは私なので。

そんな中で、KLCの先生方のお力により、妊娠することができました。

毎日数百人と診ている先生方が、
一律の流れ診察になっても仕方ないところもあるのに、
私のカルテを見て、いろんな治療を提案してくれた。
採卵がうまくいかなければ返金してくれて、次の治療にそのお金を充てることができた。

私には、本当にKLCが合っていたと思います。




出産までもう少し。
胎動が強くて滅入る日もありますが、
「私のところに来てくれてありがとう(^_^)」
「もうちょっと優しく蹴れないですかね(T_T)」
と毎日コロコロ気持ちが変わりながら過ごしています。



不妊治療はまだ続いていると思っています。
産まれてやっと、不妊マラソンのゴールかと。
ゴールは間近。

そこからは育児マラソンが始まるんだと思いますが。

不妊マラソンを支えてくれた方々に心から感謝して、
陣痛を待っています。