スターチスさんがなにかに向かって自分語りをする小説です
僕は化け物だった。
吸血鬼よりも残酷で下卑たどうしようもない救いようもない化け物
僕の生まれた村は割と原始的でどこの国にも面していない大きな森の深くに閉ざされていた場所にあった。
村にいるエルフは皆学者や魔導師で閉ざされた中で高度な技術を発展させていた。
生まれついた時から僕はなかなか発達が早くて神童なんて騒がれていたらしい、物心つく頃には古文書を読んでいた。この頃は僕は周りの人とは何となく会話が苦手でさ…その…感情が乏しかったんだよ僕は。いや…乏しいと言うより…無いかな…?
うん、分かるよ会話苦手なんてよく言うなんて顔しないで…?今はこんなんだけどほんとだからさ…あぁもう…いいから脱線してるから話を戻すよ。
化け物にも始まりがあるようで、僕の始まりは案外呆気ないものだった。指を切った友人の血を舐めてしまった、それが僕の始まり。
血は鉄の味がして美味しいとは言えない、でもそこから受け取れる情報に僕はとんでもなく魅力を感じてしまった。血液量的にも大した情報ではない、崇高な魔法や技術なんて書いてない、しかしどんな書物よりもどんな魔術書よりも僕にとっては興味深いものだった。
僕はこっそり動物を狩るようになった、様々な動物を狩り、なれない鉄の味に初めの方は吐きながら飲んだ。でもその動物の生態、行動、個体ごとに違う分かるはずのない動物の考えや意思をすべて感じることが出来て僕は夢見心地で野生の動物を狩り生き血を吸って遺体は土に埋めるこの繰り返していた。その中で能力のルールを知った、血液出ないといけないこと肉等は関係ないし乾いた血液はどうやら知識が受け取れない事、液体であれば死体の血からも受け取れること。これをふまえてたくさんの血を飲んだ。
可哀想…とは思わなかったな…むしろ多分嬉しかったんだろうね、さっきも言ったように僕は感情に乏しかったから動物のでも感情知れることは凄く面白いものだったよ。
生きるためでもなく生き血を吸う…しばらくはその生活をずっと続けてた。そんな顔しないで…悪気はないんだ…許されないこともわかってるから。
だからバチがあったんだろうね。
ある日それは突然に起こった、いつも通りの狩りから戻ってきたら村が燃えていた。
律儀に亡くなった仲間や家族は外に並べられていていた、僕が始めて血を舐めた数少ない友人も居た。悪しきことを考えてるやら何やらで大義の為に殺された様だった。血と炎を纏った家屋とは対照的に見せつけるように村の中に綺麗なその国の国旗が残されていたのを覚えている。
血を飲まなくては
それを見て僕がはじめに思ったことだ。僕が彼らを残さなくては、彼らの記録を残さなくては。彼らの知識は僕が継がなくては。
僕は同胞の、仲間の、家族の、友人の血を飲んだ、人類の血は特段不味くて何度もえずいて吐いて、全て飲みきれば村の炎も弱くなり僕は死体のせいで真っ赤になっていた。
それから僕は辛うじて残っていた食糧と狩りに使っていた道具、魔導書を詰めて僕は村を出た。
僕は村を燃やした国に行って
大義をとほざく者を僕の知りうる知識とありったけの魔力で滅ぼした。
そして国の技術者の血を全て飲んだ。これは敵討ちと理由をつけて飲んだ。飲む必要も無いのに彼らの知識や思い出を吸収した。どうしたらこんな考えになるのか知りたくて。
…僕は知りたくて殺した人間の血を吸ったんだ、知識のために…。
僕は知識の化け物、吸血鬼や生きるためにものを食う魔獣よりもよっぽど恐ろしい生き物だ。一度認めてしまえば楽なもので、その後僕は小国や街を滅ぼしてはその知識を蓄えた。知識を蓄えて、国や街を滅ぼした僕は自他ともに認める化け物になった。
……今日はここまでだよ。そこからどうやってここまで落ち着いた…?
あはは…うん…そうだねぇそれはまた次の時…ね?
スターチスさんの過去の話です…ここまで読んでくださった方は駄文にお付き合い頂いてありがとうございます。