いつも観劇している長谷川劇団の長谷川一馬若座長が、星天座の藤乃かな特別公演に出演する、とのお知らせがありました。

藤乃かな座長の公演は何度か拝見しています。以前の劇団で数回、四国などで拝見したこともありますし、姉の愛京花総座長がいる長谷川劇団にそれまで度々客演されたこともあります。上手い、存在感のある女優さん、味のある役者さんです。

 

出演される星天座には、一度行ったことがあります。その時は暁劇団が公演されていました。それ以来なので楽しみに行きました。

 

第一部 丸山哀歌

 

家族を食べさせ、病を治させるために遊郭に身を沈めた女がいる(藤乃かな)。奉行所の同心(鹿島典俊)がこの日も客として来ていた。傲慢な態度には心が冷える。

若い侍が部屋に来た(長谷川一馬)。『友から騙されて来てしまった』、と話すうぶな侍。

問わず語りに家族のことを話す。家を出る時に、折り鶴をくれた小さい弟のことなどを。

 

馴染みになった若い侍から、『一緒に日本を出て行こう。』、と誘われる。エゲレスという国があり、日本での苦労が無くなるんだ、と。期待に満ちた瞳に、『行く。』、と答えた。

 

同心が来て、『若い侍が国を出ようとしているだろう、今まで通り、侍の名前や出国の日取りを教えろ。』、と言う。女は実はこれまで客の男達の秘密を同心に売って来たのだ。代わりにお金をもらい、家族に送っていた。弟(都新太)がやって来た。『婿に行くことになった。汚らわしい商売をする姉がいたら婿に行けないからこれで縁を切る。』、と十両を渡して帰る。

金を投げ捨て、泣く女。弟は戻って来て、謝る。『本当は姉に早く自由になってもらいたくて、借金をしたのだ。』、と。女は若い侍と自由の国へ行こうと思った。だが同心に見破られ、侍に咎がかからぬよう、同心を殺してしまった。女に先は無い。自ら首を切って果てた。弟は、女を待つ若い侍のところに知らせに来た。女の死を知り若い侍は号泣した。

 

藤乃かな座長

 

このお芝居はかな座長の作です。このお芝居は、年齢的なこともあり、もうやらない、と決めて、長谷川劇団の京未来若座長にあげたそうです。でも、座長公演をするならやってください、と依頼があり、最後に、と上演したのだそうです。良いお芝居でした。

 

第二部 舞踊ショー

 

 

一馬     かな     龍聖

 

 

 

 

 

 

 

 

 

都 新太さん

 

まだ中学生

かな座長がお正月にびわこ座にゲストでいらっしゃった時、照明をして手伝っていらっしゃったのを覚えています。六年生だったかな。

 

 

 

司 龍樹さん

(正樹と書いていましたが、それは以前で今は改名されたのかな)

 

 

 

司 春香さん

 

ごきょうだいです。

 

 

正樹さんは身軽な踊りを踊られ、春香さんはお芝居がとても上手い。

 

 

鹿島典俊さん

 

 

恐らく日本初のちび玉でした。小さい玉三郎でちび玉。玉三郎さんに人気が出て、その頃玉三郎さんのようにきれいで可愛い小さい役者さん、というのでもてはやされたのですから、日本初のちび玉です。雑誌に載っていました。

 

 

 

ゲスト 長谷川劇団 長谷川一馬若座長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤乃かな座長

 

 

 

 

一馬     龍聖

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このお写真を見ると、古いですが、『平凡』や『明星』などのスターの雑誌の表紙を思い浮かべます(^O^)何と華やかなことでしょう(^O^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一馬   かな   龍聖

 

 

『二人のイケメンを独占して良いだろう。』、と客をあおっていらっしゃいました(^O^)

 

海斗さん    千華さん    アトムさん

 

 

 

 

 

都 ゆなさん

 

天乃 ゆきさん

 

 

 

 

 

 

 

 

鹿島典俊さん

 

 

初めて拝見したのは篠原演芸場で一見劇団のゲストでした。妹さんと凄く速い踊りを踊られていてその達者なことに驚嘆しました。

 

 

 

続きます