この日は、河内十人斬り がありました。以前から弥五郎を愁君で見たい、
と思っていたので駆けつけました。昼夜で演目が変わり、夜の部だけでした。
舞踊ショーが先にあり、お芝居が後でした。
お芝居が長く、ショーが短く女形も少なかったのが残念でした。
第一部 舞踊ショー
一馬 詩音 乱之助 京花 未来 愁 乃愛
長谷川乱之助副座長
京未来若座長
長谷川愁さん
来年は花形になられます
長谷川一馬若座長
八方
愛京花総座長
長谷川武弥座長
ラストショー
京詩音さん
一馬 乱之助 詩音 未来 愁
愁 未来 詩音 乱之助 京花 一馬
第二部 お芝居
河内十人斬り
河内で実際にあった事件を扱ったお芝居です。
農民だがばくち打ちでもある城戸熊太郎は内妻を顔役に盗られ、恨んでいた。
舎弟の谷弥五郎と深夜、銃や刀などで武装し殴り込んだ。
十人を惨殺したが、その顔役は用事で京都に行っていて恨みを果たせなかった。
山に逃げ込んだがついに自害して果てた。
熊太郎は兄貴らしい抑えた演技だし、弥五郎は舎弟らしい可愛さだった。
後半でその鬱屈した感情が爆発し凄惨な舞台だったが、理が通ったように思えて、見ている者の気持ちにストンと落ちとても良かった。
幕が降りた後、カーテンコールで二人が現れた。全身に浴びた血糊を拭き取り、浴衣で現れた二人に万雷の拍手が浴びせられました(^O^)
お二人も会心の出来だったと思います♡
熊太郎の女房役に未来若座長、顔役に鞍替えし、その家に転がり込んでいます。
その女房の母親に愛京花総座長、一升徳利でらっぱ飲みしながら熊太郎を罵ります。その形相が凄い。悪鬼のようにねめ回し、弾丸のようにこきおろします。
熊と弥五二人で顔役の家に殴り込んで、弥五郎が母親を斬り殺そうとしますがその母親は肩にかみつき、弥五郎は絶叫します。瀕死になりながらも母親は弥五郎の太腿にもかみつきました。総座長のお芝居でさらに面白くなりました(#^.^#)
熊太郎の母親に長谷川舞さん。熊太郎が見事に復讐して河内で男を立てるため、足手まといにならないよう自死します。この時弥五郎に思いを言うのですが、後ろの席の方が背中で小さく嗚咽されていました。
送り出しで舞さんに言うと、舞さんは、私でも役に立ったんでしょうかね、とおっしゃいました。
何と謙譲の美徳が身についた方だろう、と感心しました。
良いお芝居を見た、清々しい満足感で帰りました。