先日、東映剣会の福本清三さん主演の
が、新聞で紹介されていました。
以前、『探偵ナイトスクープ』という番組で、ただの斬られ役の人が、とても頑張っているが誰か調査してください、という依頼があり、その調査がありました。
それが、福本清三さん でした。
HPを見たり、本を読んだりして、人となりを知り、とても好きになりました。
その依頼を出した女性も偉いな、よく、見つけてくれたな、と思いました。
いつか、京都映画祭の時、祇園会館で、中島貞夫監督、栗塚旭さん、福本清三さん、中井貴一さんのトークがあり、拝聴しました。
その時、福本さんは、殺陣で、のけぞって死ぬところなどを実演してくれました。たたき上げの役者さんという感じでとても素敵でした。
福本さんは、美空ひばりさん母子に可愛がられて舞台にもよく出られていたそうです。
福本さんや中島さんは、美空ひばりさんを絶賛していて、殺陣を一度で覚えて、次は本番だった、と話されていたのに強い印象を持ちました。
その後、トム・クルーズ主演の『ラストサムライ』で、トムの監視役、沈黙の武士を演じられました。静かな武士ですが、ラスト・シーンで馬を疾走させられるところが、凄い迫力だったのを覚えています。
昨日、思い立って、その『太秦ライムライト』という映画を見に行きました。
福本さんは、東映の撮影所で、今は少なくなった時代劇の斬られ役をされています。この映画は、その斬られ役に象徴される時代劇に捧げる映画です。
映画ですから、本物の福本さんとは少し違います。でも、斬られ役に打ち込む姿は、実際と変わらないものでしょう。とても尊く美しいものでした。
数々の時代劇を作られた中島貞夫監督も実際に出られていました。
共に時代劇を作って来た方々も出られていました。
私がよく見ていた時代劇全盛の頃の斬られ役の方々を思わず探してしまいました。
今は主役をされている小林稔侍さん、八名信夫さん、亡くなられたけれども、主役もされた川谷拓三さん、名前が分からないけど、子分役や浪人役が板についた方々。
斬られ役ではないけども、悪役をされていてよく斬られていた方々も懐かしいです。悪役でしたので、子どもの頃は悪い人や、と思っていましたが、今から考えると、とてもきれいな瞳をされていて、いい人そうでした。
加賀邦夫さん、吉田義男さん、阿部九州男さん、薄田研二さん、他にも、子どもの頃とて名前はあまり覚えていませんが、顔ははっきりと目に浮かんで来ます。
映画『太秦ライムライト』で、この人いいなあ、と思う方がたくさんおられました。
殺陣師をされていた方、パンフレットを見たら、大川橋蔵さんのお弟子さんでした。目に狂いはないなあ、とうれしくなりました。
調べたら、やはり、東映剣会の 峰蘭太郎さん でした。
本物の殺陣師のように殺陣がうまく、生き生きとした口調でした。
又、ラストの場面で、福本さんがかばう、悪徳商人の方、福本さんにかばわれるだけのシーンなのに、目の演技をされていて、楽しくなり、笑ってしまいました。
最高の映画だなあ、と思いました。
みなさん、是非見てくださいね(^o^)