第一部 口上
龍美麗さんがまず、悪役の悪い顔のままで幕の前に出て来られました。
次に、幕が開き、鏡開きが行われました。ゲストの皆さんと一緒に、割られました。積極的に樽を割った橘大五郎さんに、お酒がたっぷりかかってしまいました。
割った樽酒は、ロビーに置かれて、誰でもひしゃくで呑めるようになっていました。
第二部 お芝居
一命
江戸時代、きっと末期でしょう、福島藩が取りつぶしに会い、浪人になった一家があった。貧しいながら、娘と娘婿、乳飲み子の孫と四人で楽しく暮らしていた。
孫と娘が病気になったが、薬代も無く、窮した婿は、「ある藩の前で、生活に窮して門前前で切腹させてくれ、というとお金をくれる。」という噂を思い出し、そこに出かけていく。
その藩で、聞いた通りに言ってみたが、その時に応対した侍達が、意地が悪く、切腹させてしまおう、と図る。
ところが、生活のために、とうの昔に刀を売り払い、竹光の刀だったため、腹に突き刺しても死ねず、何度も突き刺して、苦しんだあげく、死ぬ。
お金を工面する、と言ってでかけた婿が帰らす゛、薬も無く孫が死んでしまう。娘は、孫と夫に死んでお詫びを、と胸に刀を突きさし、死んでしまう。
婿が担架に乗せられ、無言の帰宅。竹光で死んだことを知った浪人は、自分が真刀を大事に持っていたために薬も買えなかったことを悔やみ、家族のために刀を売り払い、竹光で死んで行くことになった婿こそ、真の男らしい侍だ、と嘆く。
そして、婿を苦しませた自分と、その藩に憤る。婿をそういう目に合わせた当人達の髷を落とす。
藩に行き、婿を苦しめ、家族を滅ぼした藩に復讐をする。自分をも又許せぬ浪人は、自分をも斬らせて、娘達がいるところへと旅だって行くのだった。
海老蔵さんがされたお芝居を影虎さんが新たに作ったそうです。若葉しげるさんと美麗さんがそれを支えたそうです。
美麗さん、大空若座長、欣也副座長、片岡大五郎さんが悪い侍に、京華太郎さんが人のいい娘婿に、初老の浪人に１１月にやっと２２才になる影虎さんが扮しました。
東映剣友会の皆様が、とんぼを切ったりして盛り上げてくださいました。
第三部 舞踊ショー
橘菊太郎劇団
三代目橘大五郎座長
南條影虎座長
先ほど、切り刻まれて、立ったまま大往生した初老の浪人が、洗い髪のたおやかな美女になって出現しました。
橘菊太郎劇団
三代目橘大五郎座長
北條めぐみさん
北條めぐみさん
宝海劇団
宝海大空若座長
南條影虎座長
龍美麗座長
三河家桃太郎劇団
花形 京華太郎さん
さすが三河家劇団、うまかった。素直な演技で、婿の悲しみが自然に入って来ました。
ゲストの中で一人だけいい人の役でした。他は悪役ばっかり。後で、ゲストの皆さんに可愛がられて？いました(*^_^*)でも、とっても楽しそうでした。
