若くてハンサムで傲慢な社長さんと、有能な部下の女性がひょんなことで接近するのはよくある話だけど、このお話にはひとつだけ問題が。
社長さんは目が見えないため、気が強くで元気の良いヒロインのことを、年配の豪快なおばさんだと信じ込んでしまい、しかも気に入ってしまったようなのです・・・。



母を亡くしてから10年間、3人の妹たちを育てて嫁がせたと思ったら、自分はいつの間にか27歳になっていて、なんだか気が抜けちゃった気分。

そんな彼女の職場で、自分の部下の女の子が社長に仕事が出来ないと怒られ、泣かされて戻ってきちゃいました。「いくらボスでも女の子を泣かせるなんて許せないわ」と文句を言いに向かった社長室。
そこには年取った社長ではなく、ハンサムですっごく傲慢な社長の息子が。彼は彼女の仕事ぶりと負けん気がすっかり気に入ったようですが、目を痛めて見えない彼は、彼女のことを年配の女性とすっかり信じ込んでしまったようです。。。

作画は別府 ちづ子さん。私はこの作品で初めて知った漫画家さんです。古き良きアメコミ調?のイキのいい絵柄でこの定石通りだけど愉快でテンポのいいコメディーにぴったりですニコニコ






<ストーリー>

フィロメナ(フィル)・ピーボディは10年前に母が亡くなって以来三人の妹たちを育ててきた頑張り屋の長女。三人目の妹が18歳でお嫁に行き、気がつくと自分はもう27歳。

そんな彼女が働いているパシフィック鉱業株式会社の情報管理室で、部下のベティが泣いている。事情を聞くと、ミスター・ウィルダーマンの秘書がお休みなので彼女が代わりに呼ばれたのだが、ひどいことを言われて泣いて帰ってきたのだという。
もうお年だし、社長はそんなに怖い人じゃないはず…。
そう思ったフィルだが、ミスター・ウィルダーマンは至急他の者をよこせとすごい剣幕だという。

いったいどうしたっていうのよ 今までこんなことはなかったのに
いくらボスでも女の子を泣かせるなんて許せないわ

と自分が行くことにしたフィル。



社長室に入るなりフィルは椅子の上の男からものすごい速さのタイプ打ちを任される。見たことのない男だった。
フィルは完璧に仕事をした後に、彼にベティに謝れと詰め寄った。男はフィルの剣幕に圧倒され、とりあえずベティに謝罪する。そして彼は自分の名前を言った。
「それから僕の名前はベン! ベン・ウィルダーマン 体調を崩した父の代わりに今日から僕がP社のC.E.O(最高経営責任者)だ!!」


フィルの仕事ぶりとイキの良さは、どうやら彼のお気に召したようだ。
「きみを…この目で見てみたいもんだよ ピーボディ きみのように賢くて要領がよくてイジワルな女性は 僕の知る限りでは亡くなった祖母くらいのものだった  この目が見えればきみの姿が見えたのにと思うと…とても残念だ」


この人は目が見えないのだ…。
はっとするフィル。

だがベンの話では彼の眼は南極で雪にやられただけで、3週間ほどで元に戻るらしい。
そしてベンはフィルのことを50歳くらいの年配の女性と思いこんでいるようなのだ。


その翌日、フィルはまた社長室に呼び出された。オフィスには扱いにくそうな男の子が一人。ベンの息子のロバートだという。
反抗的なロバートでさえなついてしまったフィルに、ベンはまた感心したようで、彼はフィルに自分の屋敷で住み込みの家政婦をやってくれないか(もちろんその間の会社でのポストは保証)とフィルに頼むのだったが…。





ある日突然、目の見えないCEO、ベンと知り合って彼のプライベートに引きずり込まれていってしまったOLさんのお話。
彼女はまだ27歳でとても魅力的なんだけど、ベンは彼女を50歳くらいの女性だと信じ込んでいます。


それでもこの「フィル」に魅力を感じ始めるベン。
フィルのほうも、ベンとベンの息子ロバートの色々な事情に巻き込まれていくうちに、分かれた妻からロビー(ロバート)を守るためにベンと契約結婚までしてしまい…。

そしてフィルもいつの間にかベンを愛してしまいます。
ベンの目は3週間で見えるようになるはず。
でも、ロビーのことが落ちついてベンの目が見えるようになったら 自分の役目は終わってしまう。

そして、ロマンティックなはずの初めての夜、ベンが発した言葉がフィルを傷つけてしまい、フィルは(目の見える)彼に見つかる前に屋敷を出ていく決心をするのですが…。




とても計算されつくした?ロマンティックコメディの王道を行くお話でした。ヒーローの目が最後のほうまで見えないのが、ちょっと変わったスパイスでしたね。
面白かったですよ~。でももうちょっと、フィルがいきなりいなくなってベンがあわてるところが見たかったような気もしますが(ウフフ、私Sなので(笑))


原題は「If Love Be Blind」そうなんです、日本語訳は原題どおりなんですよ~。最近では珍しいかなと思ったら、このお話って結構前の作品(1987年)なんですね。





AMAZONで「恋が盲目なら」が見つかりませんでしたので、同じ作者さんの別の作品をご紹介します音譜