洗脳されなかった理由。

子供ながらに感じていた。
ハッキリとはわからなかったけど、
確かに感じていた。

違和感。
理不尽。
格差による差別。
そして、
活動のことで、他の信者と
もめている母親。
父親の支配者としての振舞い。
洗脳されている子供。
その中で明らかに浮いている私。
ちなみに格差による差別って、
有望な子供、
裕福な子供、
従順な子供には
手厚く接するということ。

高校生になって明らかに反抗
した。
けど、参加させられたし、
私を大人が迎えに来たり、
教えを説こうとしたり、
しょっちゅう来てた。
こちらの話は届かない。

社会人になっても続いた。

もう自分自身など無いし、
人生自体も上手くいってないから、
もしかしたら、信仰すれば良くなる
かもしれない。という迷いもあったし、
誰も助けてくれなくて、どうしようもなくて、
自分から参加した時期もあった。

そして断ち切るという判断をした。

宗教団体にいて信仰しても、
人を幸せにしないし
幸せにならない。

そう確信した。

それからは離れるべく烈火のごとく
否定し、
私を訪ねてきても決して会わないし、
そしてハッキリと断った。

これに関してのキレ方が尋常でなかったから
母親は何も言わなくなった。
それでも、父親は事あるごとに
信仰しか無いと言ってくるから
目の前にある皿を叩き割り、
その破片で自分の腕を切り裂いて
見せた。

あんたらは勝手にすればいい。
俺がこうなった理由がわからないのか?
今度言ったらもっと深く切り死ぬから。
俺は別に今死んだっていいんだよ。
こんなクソ人生。

と言った。

まあ、やってる事は狂人なんだけど、
話の通じない相手には
それなりのことしないと
伝わらないのは承知していたので。

長い年月だった。
これはほんの一部だけど、
たくさんのことがあった。

ここまできたけど、
その団体からの除名が済んでない。
父親には、
死ぬ前に私を除名しておけと
言ってある。
私自身はもう関わりたくないから。

でも知ってますよね。

入るのは簡単。
抜けるのは難しい。
どこまでも追ってくると思う。

もし、父親がやらないなら、

関わりたくないが、

自分でやる。
もし追ってきたら、返り討ちにする。

それが自分の選んだこと。

3へ続きます。