長かった、座らせてもらえるまで・・・
と思っても全くホッとできる状態ではなかった

その時点ですでに18時半前になっていたのだが
座ったテーブルの上には何もない
夫は買い物と仕込みがあるからと
私よりも5時間以上前に着いているはず
5時間もあればどんな手の込んだ料理が並んでいるのかと
それだけは楽しみにしていた

彼女のダンナさんが
おもむろに大量のスナック菓子をテーブルに並べ始めた
並べただけで袋を開けるというわけでもない
何も言われないのに客の身で勝手に開けるほど親しい間柄ではないので
どんなにお腹が空いていてもお菓子すら口にできないまま時間が流れる

ほどなくしてダンナさんが開封してポリポリ食べ始めたが

飲み物も無い私

スナック菓子だけ食べられるわけもない

また夫が気付いて催促してくれ

ようやくお茶が注がれた

(ちなみにこの後食事中も続けて飲み物を勧められることなく

最後までこの時の1杯のお茶だけだった)

 

することもなく話も続かず

致し方なくお手洗いに立つ

トイレの戸を開けて入った瞬間驚く

便座横の壁に小さな棚が作りつけてあるのだが

なんとそこには

生理用品がそのまま置いてある!

売っているままの袋を開封しただけの状態でポンと

おしゃれな入れ物に入れてとかではく、まんま・・・

来客ある日、しかも男性、、、

いろんな意味でどんどん気持ち悪くなっていく私


キッチンでは未だ夫と彼女が
なかよく料理教室のような状態になっている
は? 今まだそんなことやってるの??
夫が家で作ってくれる時は
その日のメニュー全部作って2~3時間もかからない

なかよく二人が楽しそうに料理を作っている間
することもなく
致し方なくあちらのダンナさんと
ポツポツ話をしてみるが
人見知り同士ではそう話も弾まない
一生懸命あちらの話に合わせていると
夫と彼女がそれを見て
話が合うんじゃないかと思ったけどその通りだったね、と言っている
合ってるわけないでしょうが!
無理やり合わせてるんです

ようやく一品目が出来上がり、テーブルに運ばれたのが
19時をかなり回ってから
訪問時からすでに90分以上

(たぶんそのうち60分以上私は無言で過ごしていたと思う)

やっと食事開始
その日のメニュー
我が家では普通の日に普通に出てくるようなラインナップ
彼女に料理教室のように教えながらというのもあったのかもしれないが
何故このメニューをこの場所で食べなければいけないのか
という私の個人的な憂鬱と
腰を据えて飲みたいとダンナさんも言っている、と言っていたわりには
どうやらダンナさんはそれほど強くないようで
酎ハイ2缶ぐらい飲んだらもう酔ったといってギブアップ

腰を据えて飲みたいのは誰なんだ?というもやもや

そして21時を回った頃
夫が

「お前そろそろ帰らないと雪ふってきたぞ」

というので窓の外を見ると
本当に雪が降ってきて
しかも少し積もり始めている

私の車はノーマルタイヤ
危険になる前にお暇することになった

帰る私に彼女が

「これ持って行ってください」

といって渡してくれたもの
残っていたスナック菓子・・・

マジですか

何なんだ、この仕打ちは、と
雪の降る小晦日に
一人泣きながら運転して帰りました

 

 

<補足>

この時は初回だったし

様子見ということもあり

自分から積極的に何かをすることはしませんでした

だから飲み物のおかわりも自分からは言いませんでした

私の周りにいる人はすべて

私が気付かない人間なのもありますが

ちゃんとそういうことは見て気づいて言ってくれる人ばかりなので

そういうのはあたりまえと思っていましたが

そうじゃないんだということを知りました