摘出手術を明日に控えた夜
病院のシャワーに入らせてもらい
切る場所をマーキングされた後なので
書き込みがされてはいたが
最後の最後 
プリティおっぱいの姿を目に焼き付けた

初体験の病院食
時折あまり芳しくない評判も聞いたりするが
実際目の前に並ぶと
言うほどじゃないじゃん?
たしかに格別においしいわけではないが
だからといって嘆くほど不味いわけでもない
ふつうにありがたく頂きました

食後はのんびりテレビを見たり
パソコンを開いてネットサーフィンをしていると
看護師さんが消灯の連絡にきたので
明日に備えここは早めに寝ることに


個室だったため周りの様子はわからなかったが
なんとなく廊下も静かに落ち着いている様子

手術に対しての不安から眠れなかった、ということは
全くなかったと思うが
いつもよりもずっと早い時間ということと
初めての環境
病院の夜
やはり興奮気味だったのかなかなか寝付けない

することなくただ目を閉じていると
ますます脳が冴えてきて
そうすると何故だかやたら感覚が元気になるのか
いろいろ気になってきて余計に眠れない

お腹が空いてしまい
早速大荷物の一つが役に立つ
起きだしてガサゴソと荷物をあさり
おやつ袋からビスケットを食べる
喉も潤したあと
もう一度歯みがきをしてから横になる
小腹も満たされ 今度こそ寝られると思っていた


ちょっと寒いかな という気はしていたが
病院なんだから空調は万全だろうと
思いのほか薄いと感じた病院のの布団にくるまった

寒い

とにかく寒い

どんどん冷えてくる

起き上がってカーテンをのけて外を見ると
雪が結構積もっている
確かに夕方くらいからちらほらと白いものが舞ってはいたが
こんなに積もるほどとは・・・

そりゃ寒いはずだ
引っ越し興行的荷物とはいえ
さすがに布団類は持ち込んでいない
せいぜい大きいバスタオル程度

仕方なくパジャマの下に
長袖のババシャツ(ヒートテック)を着込み
横になった

寒い

まだまだどんどん寒くなっている


何とかならないかと思って
部屋の中を見回し 空調のコントロールできそうなところを探してみるが
見当たらない

やっぱり病院だから
セントラルヒーティングとかだろうから
勝手に患者がいじらないように
部屋にはないのか 

あきらめて バスタオルをかけ
さらにはダウンジャケットもかけて
震えながら一夜をなんとか明かしたのだった


超寝不足の翌朝 
明るくなった室内を見てもスイッチは見つけられず
検温に来た看護師さんにその話をすると

「あら、昨日説明されてなかったんだね、ここにあるのよ」

といって教えてくれたのは
ベッドのヘッド部分に隠れた場所

わかるかーーーーい!

病院のベッドは
頭の上にいろいろな計器みたいなのとかスイッチとか
何かを接続する部分とか
そういうのがたくさん並んでいるのだが
丁度それに隠されたようなところにあるではないか

構造上あれはないんじゃないかと思う
手術前に あるいは闘病中に
風邪ひいてしまうわ

っていうか 普通はみんなちゃんと説明されているのか
私の担当の人が言い忘れただけなのか・・・

とりあえず入院1日目の出来事でした