前回
それまでフォローしていたのとは別に
新たに見つかった
脳転移疑いの腫瘍


たった2ヶ月しか経ってないけど
もう予約日で
主病院とは別の
ガンマナイフがある
病院に来ている



朝一で
頭部MRI

いつものように
造影剤注入


私の血管は
出にくいし見えない


若い女医さんが来た

補助の看護師さんが
私の左上腕に
さっと
駆血帯を巻いた

と思ったら


その女医さん

指で一切血管を確認することなく
いきなり
アルコール綿で
心当たりの部位を拭き

とりあえずな感じで
針を
ぶっ刺した

まーここまでは
目で見て
血管の見当もついてのことだろうと
思っていた

でも
逆血はなく
(針が血管に入ると
注射器の先からプッと血液が
注射器の方に入ってくる)


やっぱり適当に入れたのかー

確かに
そんなとこ
大丈夫なのかー
と思ったよ

刺し直しかい

などと心の声でブツブツ言っていた



ところが

そこから針を
左に右に
入れたり出したり
角度を変えたり

グリグリと
血管を探す


そーとー
マサぐって
とうとう当たり
逆血確認

造影剤の注入となった



女医さんが立ち去り
看護師さんの顔を見た


今のひどくない❓


と聞いた



痛かったですよね


と言われて



あの人痛くないと思ってるんだね


と言ったら
痛みも我慢していたせいなのか
涙が
ブワーッと
出てきた



人として
扱われてない気がした

そんなやり方だった


ケモの度に採血あるし
CTもMRIも
造影剤注入
骨シンチでも注入
PETでも注入

針も注入も慣れているし
全然苦手じゃない



でも
この扱いには
傷つく



看護師さんが
報告したらしく

その女医さんと
上長と名乗る女医さんが来た


不快な思いをさせたようで
申し訳ありません

とは言った


でもその後

ちゃんと注入できているんで。。的に
あのやり方は普通

みたいなことを言った



あれが普通だって
いちいち言いに来たのか

もう結構
早く検査してくれ

と言った



女医さんの名前だけ聞いて
看護師さんに
メモしておいてと頼んだ



検査から出てきたら
放射線科の部長が謝罪に来た



大ごとになっていて
驚いた



自分が

モンスターペイシェント

と思われたのかと
そっちの方が気になった



今流行りの

初期対応のマズさ

を意識した対応なのか




患者の心に寄り添うって
そういうことじゃないと思うんだけど



こんな私は
モンスターなのか



さてさて
涙のMRIの結果は


腫瘍は
あることはある
でも前回からは大きくなってなかった



とりあえず
この時点では
脳転移の確定はない


とのことだった



次回は少し間もあけて
9月となった



そして
先程の件

もう先生の耳に入っていた


放射線科の部長さんから
先生に直接


先生の患者さんに
不快な思いをさせてしまったようで
申し訳ありません


と電話があったらしい



ここまで
上長対応が素早いとは

危機管理対応の研修会でも
やったばかりなのか〜



なんだかなー


次回は
どんなことをされても
絶対泣かない
しゃべらない