私は記憶力がいいと言われる。自分ではそんなつもりはない。
しかし、同窓生と昔話をしていると、みんな覚えていないの?と思うことが多い。
どうでもいいことを未だ覚えている。
そんな思いの中、学校の教師の当たり外れは、人生に大きな影響があると思う。
70年もたった今、忘れられないことがある。
小学2年。まだまだ幼い子供たちである。教室は一階。
下駄箱を通らなくても、部屋から、直接校庭に出られた。
大学を出たばかり、つまり22歳の青年が新任教師。
ものすごいえこひいきをした。小柄で可愛い子。アイドル系?
放課後、内緒で自分の部屋に数人連れて行ったりしていたらしい。
あるお天気のいい日、みんな校庭に出て遊んでいた。
しかし、お気に入りの数人は教室から出なかった。
休憩終了の鐘と同時に、みんな教室に走って戻った。
その姿を見ながら、教室のすべての鍵を担任がかけた。
子供たちは途方に暮れた。泣き叫んでも、開けてもらえなかった。
ニヤッと笑って、残ったお気に入りのこと楽しそうに過ごしているのを、窓から見る以外、
方法はなかった。
「鐘がなったときには、机に座っていなければいけない」そう、偉そうに言った。
いつもそんなことはなく、その時は、決まった子には、残らせておいたのである。
そのほかにも、子供心にも、えげつない嫌がらせやいじめを行う教師がいた。
大人になって、いろいろな人たちと付き合いができ、ある引退した教師に出会った。
その先生は、前の話の先生を知っていた。
教育委員会の中にも、査問委員会があって、しょっちゅう問題になっていたということを聞いた。
しかし、70年前のこと。未だ恨みがましく思い出してしまう人間がいる。
私もしつこいね。