先日、何気なくつけていたテレビのトーク番組で、中堅、いえ大御所女優さんが、

ちょっとお酒を飲んでいると、ご主人から、「お酒飲んでる?」と言われる。

それが嫌であるという話をしていた。ご主人は飲まない人らしい。


それを聞いた漫才師の片割れの方が、すごく嫌な顔をして、「僕も言いますよ。妻の体が心配なので」

と言っていた。本当?


酩酊するほどの量を飲んでいれば、体が心配というのもわかる。

しかし、飲んだか飲まないかわからないほどの時に言われると、嫌だと言う。


私の主人も、それほど飲まない人だった。少しは飲むが、飲まなくても平気な人。

しかし、その雰囲気などは好きで、私を色々連れて行って飲んでいるのを見るのが好きだった。


これからの季節、共働きで、仕事が終わった後や、家事や、子供の送迎などの後、

夕食の支度をする。

できれば、シャワーを浴びたり、顔を洗って、台所に立ちたいがそんな暇はない。

暑いと言って、麦茶を飲むように、ビールを一杯飲んで英気を養いところである。


男の人は、家に帰ってきて、シャワーを浴びて、ビールを開け、つまみを待つだけであろう。


軽い気持ちで、つい「飲んでるの?」と言ってしまうのだろうか?

それ言われると、ムッとする気持ちよくわかる。

非難されているのではないと言われても、ついその言葉聞きたくないから、

きっと隠れて飲むようになるのではないだろうか?


特に、そのお笑いタレントさんのいつも不平のあるような顔を見ていると、絶対非難していると思う。

自分も、よく思っていない的なことを言っていた。


仕事が終わって、家に帰り、夕食を食べ、それで終わりというのと違って、

後片付けをして、寝る準備、をして、最後まで、家事している主婦は、「お疲れ様」の一杯。

の区切りがない。

ひと昔、ふた昔前。でもあるまいし、未だこんな意識の人間がいるとは、驚いた。