スマホのシール交換をしてもらいにパソコン屋さんに行った。
その前に買い物に回ったので、お天気もいいし、いつもと違うルートを選択した。
何年かぶりに通ると、新しくなった住宅地や、さびれていく街並みに驚く。
あちこち見ていると、いろいろなことが思い出される。
ある時、親戚の通夜に私だけが出かけた。埼玉まで。
結局、最終に近い電車になった。
夫が駅まで迎えにきてくれた。眠い息子も置いていくわけにもいかず、後ろで寝ていた。
私は、免許も取る前かな?もちろんタクシーなんかしていない。
電車が駅に着いて改札を出る。夫が待っている。
「お疲れ様!」その横にアメリカの青年が立っている。
「お前、○○街に行ける?」夫が聞いてきた。
話を聞いてみたら、日本に来て日も浅いアメリカの兵隊さん。
東京に遊びに行って、帰りの電車を間違えてしまった。
連絡できる電車もなく、駅前派出所のお巡りさんの拙い英語で、話もわからない。
私の乗った電車の到着まで時間があった主人が、話を聞いた。
英語は出来るが、地理に疎い主人。
「話はわかった。もう直ぐ、妻が帰ってくるが、彼女は地理が得意だから、きっと連れて行ってくれる」
そう約束したそうだ。
彼も車に乗せ、故郷の話など聞きながら、彼の住まいのある街までのドライブをした。
とても、喜んでくれた。
久しぶりにその近くの街を走って、40年近く前の小さな思い出が、ふっと湧いてきた。
彼もおじさんになって、田舎で暮らしているのかなぁ。なんて思い出した次第です。