いろいろなホテルを書いてきましたが、嫌な思い出も一つ。
もう30年も前の話ですので、今はどうなっているのかわかりません。
ホテル「鹿島の森」オークラ系列なので、たまには、気分を変えて泊まってみようということになった。
もうバブルが弾けた後のせいか、ロビーから活気が感じられない。
部屋や調度品は悪いものではないが、全体に薄汚れている感じが否めない。
スタッフの姿が見えない。人が足りないようだ。
場所は、旧軽までも歩けるし、静かな別荘地の中なので、のんびりと落ち着ける。
夕食を取ろうとメインダイニングに向かう。手渡されたメニューを見ると、
ステーキのコース一種類だけである。肉を選ぶこともできない。
その日は、運転して、いろいろ回ってきてもいるので、外に行く気もしない。
そのコースを頼んだ。
素人でももっと上手に焼くことができると思うほど、
ひどい料理を出された。夫は、一口でやめた。
私も、普通なら、もったいないと思いある程度は食べるが、流石にギブアップ。
黒服のスタッフが、「お口に合いませんか?」と、聞いてきた。
「合いません」とレストランを出て、外の店を探した。
2泊の予定だった。次の日は、お酒を飲む予定もあり、
タクシーを呼んで他のホテルのレストランに出かけ、満足して帰ったが、後で、2人揃って言ったこと。
「2泊目は、ほかのホテルに移ればよかったね」
2度と行く気はしないが、未だ健在だということは、よほどの改革がなされたのだろうか?