いろいろなホテルの話を書いてきました。

軽井沢プリンスホテルの話も入れましょう。

プリンスホテルは、ご存知の方も多いと思いますが、

戦後、没落した金持ちの家屋敷を買い取りホテルを建てたものです。

日本中、良い場所にあり、どこに行っても間違いのないサービスを受けられるので、

よく利用したものです。


軽井沢の駅の南側の広大な土地に立つ軽井沢プリンスホテルは、

本館があり、その向こうに「晴山館」と呼ばれる古い建物がありました。

部屋から直接庭に出られるのが良くて、取れれば、泊まったものです。

今は無くなり、その向こうに新館ができました。


そして、いろいろ整地して駅前側にアウトレットができたのです。


一枚載せた写真。おじいちゃんと芝の庭で遊んでいますが、

ここが、全てアウトレットになってしまったのです。


この祖父がヨーロッパ帰りの人で、5〜6ヶ国語を操る人でした。

戦後は、軍関係、貿易などの仕事もしたが、プリンスホテルからの依頼で、

高齢にも関わらず、2か所の支配人を務めた人です。


ホテルというところも、昔は「親分、子分」の世界で、人間関係で持っていました。


この時、誰にも言っていないのに、昼休みに出てきたコックが見つけ、あっという間に、

後輩たちが集まってきて、あの世界の凄さ、義父の凄さに驚いたものです。


新館は、今はわかりませんが、できた頃は、「お子様お断り」で、たとえ、お茶だけでも、落ち着く場所でした。

アウトレットができてからは、賑やかなだけで、落ち着きませんね。