今日は、軽井沢万平ホテルの話をしましょう。
私たちはそのホテルが大好きだった。6月誕生日の私のために、その時期必ず出かけました。
夏は別にしても、6月末から7月初め。梅雨入り前で、雨は降らず、
料金も、ハイシーズンにはならないので半額。
お店も、夏に向かってオープン準備が始まる。
夏を迎える華やかさがある。
夏は夏で、別に出かける。
ある時、お誕生日の食事と言って、車に乗り、そのまま連れて行かれたことがある。
今のコンビニのようにお泊まりセットなど売っていない時代であるが、それも楽しかった。
お正月になると、今年のご予定は?とTELが来る。夏の混む時などは頼んでおく。
ある年、それを知っている主人の友人が一緒に行きたいと言ってきた。
会社の寮もあると言われたが、群馬の北軽井沢。行ったら、妊婦の私には、。どうしようもない。
夫が連絡して万平に向かったが、一部屋しか用意できない。
玄関の真上の貴賓室に泊まったが、子連れの他人家族と一緒。休めるわけない。次の日は、別にしてもらった。
うちの息子も、生後10ヶ月で、メインダイニングで、コールドコンソメスープを飲んで、
他ではペってしてしまうほどのスープでした。舌平目のムニエル、薄味で作ってくれた。あれは美味しかった。
毎年出かけ、周りに、ジョン・レノン一家がお茶していたり、息子はうちの子2歳くらい違いくらい。
誰でもわかる著名人一家が食事していたり。
しかし、誰も騒ぐことなく、長閑に過ごしていた。だから気に入っていた。
数年東北におり、そちらで遊んでいたが、久しぶりに出向いた。
メインダイニングにチャーシューメンがあり、サンダルパタパタさせたお姉ちゃんが、
「いらっさいませー」と出てくるコーヒーハウス。
もう言葉もないという感じで、フロントに聞いた。
歴代「佐藤万平」を注いで守ってきて、皇室も迎えてきたホテルが、
「森ビル」に買収されたと悲しそうに言った。
