先週、今年の案内が来ないと書いた途端、ご案内が来た。
駐車場が狭いので、申請しても、もっと障害者手帳などを持っていない私には許可が出ない。
でも、なんとか頑張っていきたいと思い、返事を出し、
これから、1番無理のない方法を考えてみたいと思う。
皆さんにあまり縁のない世界だと思います。
その人たちに対して、鎮魂の意味を込めた鎮魂詩があり、毎回朗読されます。
この頃は、自死など認定の遅れや認定されなかったり、
形が変わっていますが、ここにも多くの家族の涙があります。
少しでも、読んでいただければ幸いです。
鎮魂詩(虹)
宗左近
いまわたしたちの閉じている
瞳の底の闇の奥から
いまわたくしたちの圧さえている
言葉の下の沈黙の深みから
ゆるやかに浮かびあがってくる
花びらの渦巻き
ほほえみの波立ち
あなた
仕事着のあなた
陽の光に咲きでたあなたの額の汗の
はじけた花びら
明るい笑いの仕事着のあなた
あなたはいってしまった
見えないそよ風に乗って大空に立ちのぼって
ちぎれ雲悲しみに青く染めて
時間はどこまでも氷っている
もう夕焼けも赤赤と大空を燃え上がらせない
湖の氷のような冷たい明るさの中に
取り残されたわたしたちはいま
氷柱となって立って祈る
いってしまったあなたのほほえみの花びらよ
虹になれ
わたしたちの瞼の底の闇を
朝焼けに芽ふく地平の草花へときはなつ
たしたちの言葉の下沈黙の深さを
巣立つ小鳥のさえずりへひらく
虹となれ
もう会うことのない別れの切なさを
切なさのまま鋭く別れの切なさを
虹となれ
あなた行ってしまったあの日の朝
かわしあった唇の色と形のそのままの
虹となれ
ああ潮の水のような冷たい明るさの中で
失われていくすべての温かみの中で
ちぎれ雲の悲しみに遠く青く染まって
わたしたち氷柱となって立って祈り続ける