世の中には素直に「いいね」っ言えない人がいる。

必ず余計な一言を言う。

姉がそうである。着物洋服、「そんな派手なもの」「下品だ」

そう言って、時々盗み出して持っていく。悔しいのでしょうね。

身内の僻みでしょうね。


ある時、仕事の打ち合わせで、数人の人が集まった。仕事の話を終え、飲み会に移行した。

その日、新しい趣味を始めて、そんな話と初めての作品を見せた。

話に混じっていなかった1人が、突然口を挟んできた。顔を知っている程度の男である。

「そこがだめ」「それはモノにならない」色々言い募ってきた。周りも呆れて、場が白けた。


また、ある集まりの時、やはりあまり面識のない男が、私のアクセサリーに身を止めた。

大きなハートに、小さな飾り物が散らばっているものだった。

その飾りの関係で、ハートの一部が、切れている。そこがポイントでもある。

「ハートが壊れているから、恋は成就しない」「壊れ物と一緒」

よく知らない男に、あげるわけでもなく、買ってもらうわけでもないのに、

こんなこと言われるとずっと忘れることができない。


「かわいいね」「初めてでよくできてるね」と言われれな、もうすっかり忘れているのにね。