人の世話をできるなんてほどの人間ではありませんが、
自分達が社会のお世話になっているもののお返し程度の縁組をしてきました。
そんな中から、少しお話ししたいと思います。
主人の仕事がらみの方で、奥様を亡くされた方がいました。まだ50代。
お母様と、高校生のお嬢さまを抱えて大変そうでした。
主人の知り合いに、40代、未婚である事務所の裏方全て仕切って、20数年になる方がいました。
とんとん拍子に話がまとまり、お式をすることになりました。私たちは、お互い10年以上年下。
仲人は、仕事上の年長者にお願いして、式には参列となりました。
マネージメントのプロでしたし、人柄の素晴らしい方でしたので、うまく家庭を回し、
癖のある義母さんを看取り、お嬢さんとも本物の親子のような信頼を得て、育てられました。
盆暮の届け物も、こちらがいくらお断りしてもきちんと続けられました。
定年を迎え、お嬢さんも結婚して家を出て、これからという、まだ60過ぎで亡くなってしまいました。
お嬢さんは、彼女のため、財産放棄して、家も渡し、今後の生活に困らないようにしてくれました。
しばらく一人暮らしをして、家を整理し、ホームに入りました。
その後、連絡はとりませんが、穏やかな老後を迎えられたと信じています。
その話のすぐ後に、主人の先輩でもあり、私たち夫婦を可愛がってくださっている方から、
話が持ち込まれました。やはり、50代で、奥様を亡くされた方がいるというのである。
ある企業の社長であり、ある法人の代表も務めるような方でした。
その時、特殊な職業の女性で、やはり40代独身の方を思い出した。
学歴もあり、第一線で動いていた方なので、話がまとまった。
やはりお式をするというので、話を持ってきた方が、仲人をいたしました。
式までの間に、私に何度も電話をかけてきて、自慢話をされましたが、
式には、主人だけの招待状が届きました。
それまでの話で、もう私も嫌気がしていたので、出席でなく助かりました。
女は、出るとなるとお金もかかりますし。
東京の一等地に家があり、男の子が2人いましたが、彼らは、大学に行く時に、わざと東京から離れました。
一応、仲人ではないが、紹介者ではあるので、お中元、お歳暮が届きました。
ご主人のお仕事柄、相当のお届け物が届くのでしょう。間違いなく、その頂き物のたらい回しでした。
ひどい時は、中身も確認しないのか、賞味期限切れのかまぼこがきました。
(他のブログで、お歳暮の話見て思い出しました)
その後は、数度彼女と会いましたが、人間が変わってしまったようで、会うことはありません。
ある時、知っている方から近況を聞きました。
結構早くに痴呆症が始まり、相当山の中の施設に入れられたそうである。
ご主人は、永く役職を務め、数年前に、天寿を全うしたらしい。