いろいろな結婚式を話してきましたが、今日は、バランスの悪い結婚式。


女30過ぎ、男アラフォー。見合いを進める人ありて、初めて会ってから、すぐ決まり、4ケ月後には結婚式。

それまでも、遠距離のため、あったのは、数度。実家は同じ市内。男は、首都圏で仕事。


実家の街で式を上げることになった。

男性側は、父親は亡くなり、独身の弟が1人。親戚も少なく、会社は遠いということで、少人数の安い会館での式を希望。

女性側は、母親が自分はできなかったということ、親戚が異常に多く、自分の知り合いを呼びたい。

花嫁は、地元で仕事していたので、仕事で知ったホテルでやりたいと、それ以外の意見を親娘で聞かない。


花婿側が折れた。希望のホテルで、人数合わせのため、交通費を払って会社から、多数の来賓を招待した。

やっと揃えたのが、30人。

花嫁側は、そこまでしてもらっても、母親の兄弟夫婦だけでも2桁いるのに、従兄弟、友人、その他。

100人越え。流石に相手に揃えますといって、80人。


それだけの格式のある家でもなく、どちらも親は平凡な公務員。もう、なんだかなぁ。


その大騒ぎぶりに周りは閉口したが、無事当日を迎えた。

噂には聞いていたが、成金社長の趣味の武具甲冑、刀剣、人形などが、

下品な内装のホテルに隙間ない配置された、まぁ、それはすごいホテル。


そして時代もあり、4回のお色直し。近くに行くと、どれも薄汚れて、着物は毛羽立ち、

(モデル時代に、打ち掛けも、ドレスも嫌というほどみてる)まぁ、私たちが着たものは桁も違うが、

あのボロを4回着るのなら、一着いいものの方がいいと、思うほどのものである。

遠目にライト当てれば、誤魔化されるだろう。


白ける新郎側と、異常にはしゃぐ新婦側を見ながら、シラーとひいてく私。来るんじゃなかった。

結婚が決まったとの連絡を受けた時から、変な感じはあった。

まあ、まるで男の影もなく、散々、我が家に「誰かいないか?」としつこく言ってきていたのだから、

決まって嬉しいのだろう。


後日、身軽で大きい車に乗っている私に、お願いがあった。

式の写真を受け取ってきてくれと。

あんなもの、大したこともないと、安請け合いして、離れた駐車場に車を止め、写真館に出向いた。

写真館の人に、お車は?と聞かれ、横付けしなければ、積み込めないでしょうと言われた。

確かに積んで、車が、ずんと下がった。


膨大な量である。今までも、正式なものは、大体2人のものと、集合写真。身内と仲人に配るくらいである。

新郎側の分は、わずかである。

新婦母が呼べなかった自分の友人知人に、お色直しのものも全部届けると聞いた。


いくらかかったのかもしれない。関係ないことである。

この頃、皆さん話の流れを読むのが上手くなって、これも気づいたでしょう。

私の腹違いの妹の話です。式の朝、皆母は自分の兄弟を泊めていても何もしない人なのはわかっていたので、

お赤飯を炊いて届けた。お客様用の高級生菓子も、50個単位で届けた。そんな人だから、他の人も届けていた。


新郎からは、一度も満足な挨拶をされたことはない。

その後父の問題で、全て縁を切ったので、どうしているかわからないが、30年くらいか?

強かな女だから、ATMとして、手放さないでいるのではないだろうか?