ストーカーに会ったことありますか?
1番最初にタクシードライバーになった時、ものすごい田舎の上に、女性は珍しい時代だった。私は、42くらいだった。
50を過ぎて、一度も結婚もしたことのない男に、気に入られてしまった。優しい人で、場所なども教えてもらった。普通に話していた。
数日後、突然言われた。「こういう家で、塀はこうで、犬がいる」❓❓❓
事務所は、誰でも、普通に入れる。履歴書か何かを見て、我が家を見てきたようだ。
30キロ離れているが、道は知っているし、ちょっと、仕事サボるくらい問題ない。
きみが悪くなり、できるだけ、関わらないようにした。
私は夕方までのパートタイム。他は、皆、夜中まで。帰り道待ち伏せされるようになった。黙って見てるだけだが、車でわかる。
ある時、夫と北海道旅行に行った。空港に向かう道に車があった。パジャマのような格好で、空港内を歩いていた。
会社に言っても、所詮クモスケ。「付き合えば」などと平気で言う連中である。
そこで、仙台の会社に移った。仙台に移ったのはわかっても、会社はわからない。
駅構内のタクシープールに、何100台と集まるタクシーを張っていたらしい。
指名で、無線配車されたが、聞き覚えのない名前であった。その場所に行くと、友人を連れたその男がいた。断るわけにもいかず、友人も一緒ならと、ドアを開けた。3人は、後ろで座れる。
さも、俺の知り合いだと言う顔で、助手席を開けてきた。すかさず、「後ろにお乗りください」と言ったら、素直に言うことを聞いた。
その友人は、年下ながら、自分で会社を経営して、人柄も、申し分ない人だった。
今まで聞いていた話と、私の態度で、悟ったようで、いろいろ気を遣ってくれた。時々、会社の若い子を連れて飲みに行くと、時間がかかっても、私にきてくださいと呼んでくれた。社員がへべれけになっていても、1人ずつ送り届ける。そんな面倒なことは、あなたなら頼めると言ってくれた。
男の行動も、落ち着いたと思った時、友人から、思わぬ話を聞いた。彼の車を貸してくれ、1日張り込みたいが、自分の車では、バレるから、他人の車を使いたい。そう言われたと言う。
流石に、驚き、コンコンと説得したそうである。
「それは、もう犯罪である。これ以上続くのなら、警察に連絡する」
やっと、静かになった。友人が、知り合いの警察官に、それとなく話しておいてくれ、いつでも、相談に行くよう連絡してくれた。
怖いですよ。