JR西日本、福知山線脱線事故から17年。

慰霊祭のニュースをしていた。

この事故は、誰もが忘れられない事故だと思うが、強く、意識に残っている。



この日、首都圏も交通網が麻痺していた。

タクシードライバーとして、車を出してすぐ、無線配車された。呼ばれたお宅に向かうと、大きなスーツケースを持ったご夫妻が待っており、鎌倉駅に行きたいと言う事だった。

その時、横須賀線が止まっていると言う情報は流れており、東海道線もダメらしいと言う話だった。お客さまは、出かける準備に追われて、ニュースを見ていなかったようだ。

その旨お伝えして、「どうしましょうか」と言うことになる。

成田に行きたいが、京急線は、皆集中しているだろうし、「横浜?」「どこの駅なら大丈夫?」

どこでトラブルが起きているか?どの程度、ストップしているかわからない。飛行機は待たない。

成田まで行こうと言うことになった。

観光ではなく、そこそこ長くいく予定だったらしく、日本円の手持ちが少ないようだ。とにかく行くしかない。

高速代も入れて、5万円にならない金額で、間に合った。

帰り、1人ラジオを聴きながら、高速道路を帰路に着いた。

こちらの電車の運行状態を聞こうと思ったが、流れてきたのは、マンションに電車が突っ込んだと言う、想像のつかないニュースを報じていた。まるで意味がわからない。2時間近くかけて戻って、事務所で見たテレビの映像は、ショックなものだった。

なぜ、あんな場所にマンションがあるの?電車は、どんな状態なの?


首都圏は、横浜での架線トラブルで、半日麻痺した。地元にいたドライバーも、忙しかったようである。


あの時犠牲になった若者たちも、今生きていればいいお父さん、お母さんになっていただろう。

普段と違う仕事をした日だったせいで、いやでも、4月だったこと、ドライバーしていた時期なので、大体の年数がわかる。


いやでも、忘れられない事故である。

ご冥福を祈るとともに、などとこんな事故の起こらないとこを祈る。