夕べ、友人からメールがあった。

人生で1番長い友人。生まれた時から一緒。時々、メールする。

TELだと長くなる。考えれば、彼女だけ、亭主持ち。他の友人は皆、未亡人だから、何時間でもOK。

彼女とは、ピンポンのようにメールをやり取りする。一言打っては、家事をするので、延々一晩中してあることがある。


夕べ、「これ、バーバちゃん?」と写真が届いた。産まれて、数ヶ月の私が、玄関先の椅子に座らされて写っていた。


我が家と彼女の家は、大正時代末、何もないところに、二軒だけ建ち、年も近かった父たちが、兄弟のように育った。私たちも、同じ年で、一緒に育った。


我が家は無くなったが、彼女の家は、弟の息子さんが跡を継いで、5代目になった。

途中、一度建て直したが、100坪以上の敷地に、昔のイメージのままの家が建っている。

昔の荷物を整理するときに、長女の彼女が預かってきた箱を整理していたそうである。

一緒ではなく、一人一人、椅子に座らせて、写した写真が出てきたという。


父も、小父さんも戦争に行った。帰ってきて、結婚して、平和を満喫しながらも、若い頃できなかったことを楽しんだ。2人とも、カメラにはまり、子供たちを被写体にして、撮っていたのだろう。それが、70年経って他所の家から出てきた。

今と違って、紙焼きの写真だから、確かに荷物になるし、今後どうするか問題だが、だからこそ、彼女も、一枚一枚、眺めながら、昔に思いを馳せたことだろう。

お互い、「言っても仕方ないけど、昔は良かった」と、メールをしめた。