東京に出てきた頃、上野駅が嫌いだった。

仙台まで、特急電車で4時間。そこで、羽田から、仙台空港に行くことを覚えた。モデルをしていたことで、飛行機が当たり前の感覚だったのだろう。まだ、世の中には、飛行機は贅沢な、特別なものという感覚の時代だった。

ある時、私の横に7~8人の、一族郎党が現れた。相当田舎の人のようで、窓側にいる私に、景色を見たいから、席を代われと言ってきた。他も、お菓子を回したり、大声で話したり、周りも迷惑していた。

1人ならいい。その人数の1人と変わったら、私は、その団体の中に入ってしまうことになる。断ったが、しつこい。CAを呼び、事情を説明し、他に席があればと思ったが、満席だし、座席交換は無理と、説明してくれた。

そのまま、空港に到着したが、滑走路に雪があり、除雪中。ターミナルまで時間がかかると言われた。飛行機は仕方ない。急がないし、のんびり構えていたが、その隣の団体が騒ぎ始めた。山形まで行くのに、電車の時間がある。「ここで、外に出してくれ。歩いていく」というのだ。広い空港のはずれ、何キロあると思っているのか?まぁ、うるさい。着陸しただけいいじゃないか!と、思うのだが。


その後、東北新幹線が出来たが、大宮発。大宮までどうするなと思う。結局、羽田から飛行機。


やっと上野初の新幹線になった途端、羽田、仙台便の飛行機が無くなった。


ある年、元旦にANAかな、乗ったら、可愛い干支のお菓子、もらったことあったな。


その後、宮城暮らししたが、空港からは、千歳、函館、伊丹、グアム、かなぁ。直接、出発してのは。あとは、成田までの面倒なこと。田舎の空港は楽でした。