ふいい加減な履歴ですが、大手企業の経理部に勤務したことがあります。

そろそろ、結婚しようということで、モデルも、フリーにして、食べていけるだけの仕事にし始めていた頃、彼の友人達と銀座で飲んでいた。

1人の男が言った「そろばんできる人いない?」「私、そろばんも、書道も、持っていますよ」

「明日、履歴書持って、俺の会社に来てくれ」

酔っていたのよね。みんな。今みたいに、コンビニもない時代、朝起きて、駅の売店で履歴書買って、ボーっとしながら、出かけた。働く気もないし、まあ、採用もされないだろうし、でも、昨日の約束は果たさなければいけないと思った。

しかし、面接をしてくれた常務さんが、実家の隣町の人だった。今より、履歴書を詳しく書く時代だった。本籍を見れば分かる。歩いて、10分くらいのところだ。

戦時中に、あそこから逃げて、あの森で夜を明かした。などと、話が盛り上がって、気に入られてしまった。

初めて、机に座っての事務仕事。パニクりましたよね。自信がないですから。

ある時、数字が合わないことがあり、8時過ぎまで残業をした。絶対、私が悪いと思ってしまう。

しかし、いくらやっても、私の数字は同じ。もう1人の、プロの凡ミスだった。

仕事はできた。数字は好きだった。その時代には、会社も、凄い業績を上げ、臨時ボーナスまで出た。

しかし、妊娠したので、結婚を早め、退社を伝えた。

あの時代には珍しく、育休取って、復帰してくれと言われたが、神奈川に行く予定だったので、断って、半年弱で退職した。

今、この会社から、企業年金が、年間2000円ちょい、くる。主人の友人に、今も、冗談で、ありがとうと伝えている。年金貰ってますよって❗️