タクシードライバーとして、大変とまではいかないが、ちょっと困る事。
知らない土地に行くこと。一般住宅や、知らない建物なら、聞きながらいける。
例えば、横浜などの街中を言われると、一瞬、道を悩む。中区などは、小さく町名が限られたおり、駅などならいいが、町の名を言われると悩む。
行く道も、何通りもあり、距離でメーターが変わるため、「どちらから行きましょうか?」と、ルート確認をする。阪東橋か、本牧方面か、好みを聞く。
次に、「美味しい店」を聞かれる。この頃、TV番組にまで、「タクシー運転手に美味しい店を聞こう」などという番組があった。軽井沢の運転手さんが、「この辺は皆高い。私たちにはいけない」
笑いましたね。その通り。
好みと予算を言っていただけたら、それなりに案内します。
仙台だと、牛タンとお寿司。牛タンは、老舗で店の前に車が止められるところに案内する。ビル中は失礼だから。お寿司は、米も酒も魚も美味しい仙台だか、今ひとつ、勧められる店はない。予算に合わせれば、素材は良いのだから、それなりに満足できます。と答える。
ラーメンは、完全に個人差があり、○○ラーメンみたいな特徴があり、それを求めるのなら、それなりに有名なところを案内できる。
仙台に、高級住宅地がある。大手が広大に開発して、まるで、ビバリーヒルズのような街並み。転勤族も、大手企業の人は、その辺に借りる。
その奥に、ロイヤルパークホテルがあり、我が家は、和洋中全て満足がいくお料理で、好きで、よくランチに出かけた。
ある時、その住宅地にお帰りになるサラリーマンを乗せた。タクシードライバーには、縁がないと思ったらしく「あのホテルのランチはなかなかですよ」と、蘊蓄を傾け始めた。
面白いなぁ。「はい、私、好きで、よく行きます。ご主人様達が、貧しいランチを召し上がっている時、奥様達が、優雅にお友達と、たくさんいらっしゃっていますよ」
ちょっと、嫌味だったかな❓
ある日、お正月🎍中に、老カップルが乗り込んできた。60〜70代で、夫婦ではない。「埼玉から来た。帰りの電車まで時間があり疲れたから、ちょっと休みたい」私、鈍いし、夜仕事していないから、意味がわからないのです。
そうしたら、会員カードを出してきた。それも、「よくわからない」と、とぼける。店の名前なのかと聞いても、答えない。正規のホテルに電話して、時間使用できるかと聞いた。正月は、2日連続の使用ですが、全て満室です。とのこと。そこでやっと気づいた。いつも通る道にあるラブホである。もう、縁がないから、名前も覚えていない。堂々とあそこのラブホ🏩って言ってくれたら良いのに。最終的に入るのだから。
ある時、若いお兄ちゃんが、夫婦喧嘩して、横浜の風俗に行くと言って乗ってきた。最初はおばさんに驚いたようだが、喧嘩の愚痴をこぼして、笑顔で降りて行った。少しスッキリ出きたようで、仲直りできれば良いなぁって、おばさんは、ほっこりしました。私たちは、「そんなの、関係ない❗️」ですよ。