昨日は嫌なお客様の話をしたので、今日は、ホッコリ系。
お買い物帰り、私より若干年上の奥様。私まだ50代だから、60過ぎの品のある奥様。笑顔で乗ってきたが、ツーっと涙がこぼれた。
たかだか、10分もすれば、家に着いてしまう。
途中の人目につかない場所に車を止め、メーターを止めた。「奥様の話を聞いて、例えば夫に話しても、夫はあなたのことは知らない。私から話は漏れないので、ここに、愚痴捨てて行ってください」
「誰にも話せなかった。夫が大きな手術をする。私が付いていてあげたい。しかし、家に高齢の義母がいる。入院中だけ、ショートスティに行って欲しい。そう頼んだ時、義姉が「かわいそう」と猛反対。かと言って、「私は、引き取れない。病院の手伝いもしない」夫も何も言わない。
しかし、ひとしきり話して、スッキリと、「とにかく、無理であると伝える。強くなる」笑って降りて行った。その後どうなったかわからないが、はっきり自分の口で言えたことを信じる。
次は、あるお婆ちゃん。私がお乗せしたら、「お願いがある」と言われた。遠くに住む娘さんのところのお孫さんが、スポーツ留学で、この街に来る。寮で暮らすが、週一で休めるときに、自分の家でご飯を食べさせたい。その送迎を頼みたい。という話だった。私の会社には、女性が3人いるし、運転手も穏やかな人間が多い。会社ぐるみで面倒見ます。お婆ちゃんも、心配だったが、安心して、面倒見たようです。高校生男の子、大丈夫でも、微笑ましい思いやりですね。
もう一つ、駅でタクシーを乗る場合、タクシー側には、キチンとした、順番があります。
仙台の時に、8台くらいだったかな、一斉に並び、お客様を乗せる。暇で、長時間待つこともある。大体お客様の雰囲気で行き先を推測し、遠くのお客様に当たるといいと思う。
あるとき、風呂敷を持ったお婆ちゃんと、おしゃれもしていない娘と孫のような3人つれが歩いてきました。他の車は、さっさと他の客を乗せ、逃げるように、出発しました。ゆっくり歩いた3人を乗せ、行き先を聞くと、有名な温泉地の名を出しました。出発しながら、いろいろ話しました。東京近郊の農家だったが、マンションや駐車場にして、大変なお金持ちであること。お婆ちゃんは、国内外、旅行しまくり、南極まで行ったそうである。
上のお孫さんが、こちらの大学に入ったため、引っ越しついでに、お嫁さんと、下のお孫さんを連れて、来たとのこと。岩手で温泉に入り、今日はこちらの温泉ということである。その先にある、大滝を見学してから、戻ってホテルに入るというということで、二万近いお支払いになった。
いつまでも戻らないため、駅に戻ると、みんなに、「どこ行ったの」と聞かれたが、話して、皆のがっかりした顔、楽しかったなぁ。😁